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かっぱがれ編集・秋のへっぽこギャンブル日記

基本はギャンブル日記だけど、まあ趣くままにてきとーに。

かっぱがれGI競馬予想:2020東京優駿

今年ほど心浮かないダービーウイークはない。

もちろん、ほとんどの意味で、コロナ禍による「無観客競馬」で日本ダービーが開催されるからだ。

我々にとってのお祭りといえば年2回、有馬記念とダービーである。ホープフルSが終わって除夜の鐘が鳴り、初日の出が昇って金杯が始まれば、競馬は日本ダービーの大団円に向けて収束する。安田記念、宝塚記念で夏競馬の移ろいを感じ、新潟記念も終われば号砲一発、秋競馬がジャパンカップへとひた走り、師走の喧騒とともに有馬記念がやってくる。それが競馬ファンの歳時記だ。

風薫る新緑の季節、青空の下、府中本町の駅のホームを駆け上がり、歩道橋から西門のチケット売り場を抜ければ、ぎゅうぎゅうの観客で埋まった府中競馬場の大パノラマ。2020年のダービーに、あの高揚感沸き立つ風景はない。それが寂しい。



そして、もうひとつ。今年のダービーは予想のしがいがない。2強、いや1強か。「無敗のダービー馬」という栄光のフレーズは、穴党の倒錯する思いをさらに複雑にする。

ましてや金曜日の昼にである。医療従事者のためにと、銀色に光るブルーインパルスが飛行機雲をたなびかせ、都心上空を編隊飛行で華麗に舞ったとまでなれば、もはやコントレイル(=飛行機雲)のダービー勝利は約束されているのかもしれない。あと凡人にできることは、「“ブルー”“イン”パルス」で青枠の内側、ブラックホールとの穴馬券に望みを託すのみか――。

しかし、である。ひとつだけ心に引っかかることがある。コントレイルの鞍上、福永祐一の現状である。

どうも自分の中に、福永が大一番でミラクル騎乗を成し遂げた印象がない。冒険は避け、とにかく折り合いを優先させて馬を好位に取りつけ、その馬なりの脚で勝つ――もちろん、技術があってこその「優等生騎乗」なのだが、それゆえ進路を塞がれて惨敗するケースも多い。

念願のダービーを勝ったワグネリアンの騎乗がベストであったかといえば、やはり「NO」である。スムーズなスタートに専念したばかりに思ったよりも馬が前に出てしまい、普段脚を貯めてレースをするワグネリアンに先行して立ち回ることを余儀なくさせた。少なくともプラン通りの勝ち方ではなかったはずだ。そこはスローペースをいち早く読み、騎乗するレイデオロを向正面で先頭に押し上げるという“奇襲”でダービーを勝ち取ったルメールとは対照的である。

そして、皐月賞でのコントレイルの騎乗も、決して褒められたものではない。最内枠で道中進路を失って、大外ぶん回してからの勝利である。コントレイルの勝ち方が評価されるのは、あの不利だった展開を物ともせず、サリオスとのデッドヒートを易々と制したからだ。

現役騎手でダービーを2回以上勝った騎手は3名だけである。武豊、横山典、デムーロ。厳しい言い方だが、その3名と並ぶほど、福永に資する能力があるのだろうか。

人馬一体の不安が無人の府中に影を落とす。コントレイルを撃つとしたら、ただこの一点のみ。

■東京優駿《GI》予想■
◎サリオス 〇コントレイル ★ワーケア


◎はサリオス。まず福永と比べて、鞍上がオーストラリアの若き天才騎手、ダミアン・レーンなのが心強い。初の短期免許を取得した1年で、年間G1&Jpn1を4勝。これは並大抵の外国人騎手にはできない大偉業だ(ちなみにルメールですら、短期免許からG1初勝利までに3年かかっている)。レーンにはすでに、日本で「ダービージョッキー」の名に冠する資格を有している。

皐月賞のサリオスが経済コースを通った楽な2着だったかといえば、決してそんなことはない。サリオスと同じ位置にいた馬は、ウインカーネリアン以外すべて惨敗している。馬場の悪い内側のあの位置から、レース2位の上がりタイムを出していること自体が異常なのだ。

また、コントレイルの評価が高まれば高まるほど、2005年の暮れの雰囲気を思い出す。有馬記念で、単勝オッズ1.3倍のディープインパクトが伏兵・ハーツクライに敗れる大波乱。言うまでもなく、コントレイルはディープインパクト産駒であり、サリオスはハーツクライ産駒である。

さて、そこでもう1頭ダービーに出走するハーツクライ産駒のワーケアだ。不利を受けたホープフルS、重馬場に脚を取られた弥生賞と、底をまだ見せていないこともさることながら、2005年の有馬でハーツクライに乗っていたルメールの騎乗という巡り合わせにも注目する。あれだけの実績を持っているルメールが、ダービー勝利は前述したレイデオロの1勝のみという不思議。福永二度目のダービー制覇を阻むとしたら、実はルメールが最も適任なのかもしれない。

単勝 ⑫
馬単 ⑤=⑫
馬連 ③-⑤⑫
3連単 ③⑤⑫ボックス


当然、⑤-⑫の馬単は押さえ程度…となる。

正直、コントレイルが負けるとはほとんど思っていない。しかし、これはダービーだ。自粛自粛で疲れ切って退屈な日常を紛らわせる、不要不急なお祭りだ。いくばくの儲けを求めて当たり馬券を買うのではなく、ロマンを求めて夢を買おう。

そして思い出すのだ、2020年の競馬は面白かった、と。どんな結果になったとしても、忘れられないダービーにしようじゃないか。

* * * * * * * *

…すいませんね。ダービーはいつもこんな感じでおセンチな気持ちになってしまう^^;
次回からは、またロクでもないクズブログとしてガンバリマス。

なお、当方の予想を参考にしてハズれても、責任は一切取りませーん!




■東京優駿《GI》結果:ガミ
1着:〇コントレイル 2着:◎サリオス
3着:…ヴェルトライゼンデ 4着:…サトノインプレッサ 5着:…ディープボンド


まあ、こればっかりはしょうがない(`・ω・´)

しかしこれこそ「見事だな!…しかしユーイチ、自分の力で勝ったのではないぞ。そのコントレイルの性能のおかげだという事を忘れるな!」案件だと思ってる昭和44年生まれの自分がここにいます…。

しかし、菊花賞とか距離持つのかなぁ…モヤモヤ。


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プロフィール

編集・秋

Author:編集・秋
年齢:昭和44年生まれの53歳。
   ゴミのような人生。
   五味龍太郎のような人生
   ではない。
職業:「近代麻雀」等、元(涙)編集
趣味:ギャンブル(競馬・麻雀等)
   プロレス・F1観戦、お城の
   旅行、坂道グループ鑑賞
   ほかいろいろ
貯金:マイナス100万
   (助けて…)
ギャンブルの負け金:約1800万(減らんなぁ…)
座右の銘:ワルツにはワルツを、ジルバにはジルバを
(byニック・ボックウインクル)

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