ホントは「麻雀プロがW杯の日本vsポーランド戦の戦術を称える」ことが、麻雀界においてどれだけ不毛でナンセンスなのかも含めて、いろいろ書いていこうかと思ってたんだけど、Mリーグのドラフトまで時間も無くなってきたので、それはやめておくとしてw
結論から先に書くと、プロ団体は、実績のあるアマチュアを対象としたトライアウトを実施すべきだと思います。
麻雀プロを凌駕するアマチュアの強豪が世の中にはたくさんいます。それこそ、去年と今年の「麻雀駅伝」を見れば一目瞭然。
中には、麻雀プロでは食っていけないからあきらめた…という人たちも多い。
そういう人たちに対しても、「Mリーグできるから、入りたいんだったらイチからプロ試験受けてね。合格したら最下位のリーグから始めてね」というのはどうなんでしょうか。
彼らがプロにならなかったのは、今の業界にいる人たちの力が足りなくて、麻雀プロの経済的に不遇な状況を放置していたからなんですよ?
藤田社長の尽力で始まるMリーグをニンジンにして、プロ団体がプロ志望者を天秤に測るとか、かなりキツい言い方になりますが「あつかましい」話じゃないですか。
藤田社長がMリーグを作った目的は「麻雀の普及」であって、「麻雀プロの普及」ではありません。Mリーグを「麻雀プロの既得権益」にしてはいけないのです。
萩原聖人さんを特別待遇で麻雀プロにするのなら、他のそういったアマチュアの強豪にも道を開くべきだと思います。
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そこで、普段のプロ試験とは違った、「トライアウト」を提案したいのです。
次代のニュースターの発掘。実力あるアマ選手側から言えば、「Mリーグ」に参加する一番の近道。
例えばですがーー。
まず「書類選考」。
「天鳳位」でも「読者最強位」でも、「近くのフリー雀荘の大会優勝」でも何でもいい。
アマ時代の実績をアピールしてもらい、それを団体側がふるいにかける。
次に1日4ゲームで4節くらいのリーグ戦で「実技試験」を開催。
ゲーム終了時には、必ず打った4人と試験官で行う一局ごとの「感想戦面接」。
(雀力というのは、感想戦を聞いていれば、だいたいどのくらいのレベルの打ち手かはわかるものです)
アマ時代の実績、リーグ戦の成績、感想戦面接というポイントに、品性、アピール力なども加えて総合的に判断し、合格者はそのポイント相当のリーグ戦(力量によっては上位リーグ)へ編入される――。
こういった大々的な「トライアウト」を行えば、Mリーグに向けたプロ団体の世間へのアピールにもなると思うのですが…。
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くどいようで申し訳ありませんが、ファンを無視して、Mリーグを既存の麻雀プロと企業による内輪のリーグ戦にしてはいけません。一般ファンと地続きである「麻雀界の最高峰リーグ」として存在させるべきです。
そのためにもプロ団体は、ファンとの距離感を見直し、プロ志望者を大切に扱うことも一つの課題として検討していって欲しいのです。
ジャンルを育てるのは、お金でも企業でもありません。
すべては「人材」からなのですから。
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