12月29日に「近代麻雀」の最新号で結果も掲載されたことですし、年末ギリギリですが、「麻雀最強戦」のお話を。
編集部から離れてここ数年、自分は最強戦にはスタッフではなく見学しかしていなかったのですが、今年は新橋のバー「カミカゼハウス」からのライブビューイングで、無理やりスタッフをさせられることになりました。一週間前ですよ、おっかさんw



(最強戦ガールの高橋侑希プロと優月みかプロもあの時はありがとうございました!)
ずいぶん急な催しだった割には、約20名近くお越しいただいて、冗談抜きで盛況でした。
もっと連載中の作家さんや麻雀プロのサイン会やトークライブ、原画展示とかもやっちゃってイベントとして開催したら、もう少し人が集まりそうなんだけどなぁ。
ま、その辺は、カネポンに来年もうちょっとがんばってもらうこととして。
とにかく、最強戦の決勝は本当に面白かったです。
今世紀最高とまでいっていい内容だったのではないでしょうか。
特に感銘を受けたのは、最後の多井隆晴プロのインタビュー。
「麻雀プロとして恥ずかしい負け方だけはしたくなかったんで、ただオリてるだけじゃダメだと…。ドラの北を止めたって、リーヅモドラドラでツモられたらマクられちゃうから…」
詳細は忘れてしまいましたが、確かこんな内容だったと思います。
そうなんです。
麻雀プロに求められるのは、ただ勝つことだけじゃない。
「かっこいい」ことなんです。
野球でもサッカーでも格闘技でもいい。
プロがプロとしてたりえるのは、人を魅せること。
個人的に、今回の多井プロのオーラスの選択は決して間違ってなかったと思うんです。
「自分でアガる」と決意したからには、ドラの北は重ならいうちに、ファン牌よりも早めに切るのは正解だし。
で、そのあとに近藤プロの当たり牌を持ってきてビタ止めしたのが素晴らしいんです。
「自分でアガリ切る」ことを選択したなら、たとえ当たり牌であろうとも切らなければいけないはず。
だけど、あの④ピンは切らなかった。なぜか?
それは、多井プロが場況を読んだからです。
捨て牌を読んで、当たり牌だと100%わかっているのにその牌を打つのは、やはり「麻雀プロ」としておかしい。
アガリ切ろうとする勇気、当たり牌を止めた読み。
いずれも超一流の麻雀プロとして、多井プロの魅力をいかんなく発揮した一局だったと思います。
誰もが強いと認めてるのに、最強戦だけは勝てない――。
今回の多井プロの姿に、多井プロ自身の師匠筋にあたる故・安藤満プロを自分は思い出しました。
安藤プロはとうとう最後まで最強位の座に就くことはできませんでしたが、多井プロなら近いうちに獲得してくれるんではないかと。
ライブビューイングの会場でも、決勝終了後、何人かの観客が感動して泣いていました。
優勝した近藤プロ、惜敗した多井プロ、それに最後まで見せ場を作った勝又プロと角谷プロ。
とにかく、ドラマの見える闘牌は本当に「かっこいい」。そう思いました。
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んー、時間がなくてちゃんと書けないのが残念。
でも今年中にこのことは書いておきたかった。
とりあえず、明日もブログは更新しまっす。
ばいばいきーん。
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