かっぱがれ編集・秋のへっぽこギャンブル日記

基本はギャンブル日記だけど、まあ趣くままにてきとーに。

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我が青春の近代麻雀オリジナル

本日。もう開けて昨日か。
『近代麻雀オリジナル』の最終号が発売されました。
来月号からは月刊『キスカ』という名に生まれ変わり、一般コミック誌として新たに出発することになります。



wikiを見ると、最初は1977年8月に増刊号として発売されたとあるので、それが事実ならば、37年余りの歴史に幕を閉じたことになります。
(何号かアカギ総集編になっていたこともありましたが)
浮き沈みの多い出版界全体で見ても、なかなか「長寿」だったと言えるのではないでしょうか。

自分が『近代麻雀オリジナル』の編集部に在籍していたのは、95年4月~05年末まででした。
年齢が25~36歳ということで、まさに自分の青春は「近代麻雀オリジナル」に捧げてきたんだなぁ…と思ってみたり。
10年以上やって、ほとんどロクな仕事ができなかったボンクラ編集ではありましたがw

今だからこそ、こんなエピソードを書いちゃっても…いいのかしら。

* * * * * * * * *

今の20代は信じてくれないと思いますが、90年代後半、『近代麻雀(当時は月刊)』『近代麻雀オリジナル』『近代麻雀ゴールド』の三誌の中で、一番発行部数の多い雑誌は近オリでした。(というか、当時の竹書房全体の定期誌でも一番w)

売れていた一番の理由として、やはりその充実した連載陣のラインナップが挙げられます。

伝説の「達人戦決勝」を舞台に、人気絶頂のまま最終回を迎えた「ノーマーク爆牌党」
スタイリッシュな絵柄で麻雀劇画の枠を一気に拡げた「兎-野性の闘牌-」
マニアも唸る闘牌と個性溢れるキャラで押川ワールドの原点となった「根こそぎフランケン」
天才・井上孝重先生の確かな画力とケレン味たっぷりな闘牌シーンが光る「麻雀放浪記Classic」
繊細な筆致の柳澤一明先生の画風と土井泰昭プロの描く異彩の闘牌“決め打ち”の華麗なコラボ「ナルミ」

これに、「ぶんぶんレジデンス」「パラダイスロスト」「スはスーアンコのス」「イッパツの女」といった、センス抜群のショート連載。
さらにさらに、名物対局企画だった「ふんぞり王国」、銀玉親方&西原理恵子先生のゴールデンコンビによる雀荘経営コラム「たぬきの皮算用」といった記事物が並んでいたとあれば、その人気も頷くところではないでしょうか。(自画自賛失礼w)

* * * * * * * * *

で、その人気を見た営業から、98年頃、新たな課題が編集部へもたらされます。
それが「近オリの月2回刊化」でした。

ただ、月2回刊の体制を作るには、さすがに準備期間が必要です。
(当時はその話を聞いて、「俺達を殺す気か」と思いましたがw)

そのプロトタイプとして用意されたのが、隔月で発行された 『近代麻雀オリジナル増刊号』 でした。
自分は下っ端で断片的にしか聞いていませんが、当時は井上孝重先生と押川雲太朗先生の2大看板で、話は進んでいたようです。
増刊号から何本かの連載を軌道に乗せて、来るべき月2回刊化の際に月イチ連載などにシフトし、ラインナップにしていこうとしていたのかな、と。

しかし、そんな動きの中、編集部に悲報が入ります。
98年11月末に、エース作家の一人だった井上孝重先生が、突然自宅で逝去されるのです。
(享年45歳。今もご存命なら、間違いなく一般コミック誌でヒット作品を量産していたはず…)

その後、なんとか『近代麻雀オリジナル増刊号』が5号まで発売されます(ちなみにそこで始まった押川先生の作品が 「ダイナマイトダンディ」 )が、営業が目標としていたノルマには達しませんでした。

営業、編集のトップどころで、重々しい会議が何度も開かれます。
今の近オリでは“月2回刊行”は難しい。では、いったいどうすれば…。

「こうなったら、近オリと近麻を一緒にしちゃえばいいんじゃないですか?」

99年当時の近麻は、『ヤングマガジン』での「カイジ」の相乗効果と鷲巣麻雀のスタートで爆発的人気となった 「アカギ」 に加え、本そういち先生の 「フリー雀荘最強伝説 萬ONE」 のヒットもあり、雑誌全体に上昇機運がありました。
これに、近オリの人気連載作を移籍させることで、悲願の“月2回刊化”を実現させる荒業(?)に出たのです。

* * * * * * * * *

結局、99年12月28日発売の月2回刊行となった近麻(相変わらずwikiはまだ間違えたままなんだよねぇ…)には、すでに連載終了が決まっていた 「ミリオンシャテンさだめだ!」 (この後に連載されるのが 「牌賊!オカルティ」 )、 「根こそぎフランケン」 、木村直巳先生&土井泰昭コンビの 「ダブルフェイス」 、そして、連載して間もなかった 「むこうぶち」 が近オリから移籍。

連載作品がごっそり抜けた近オリは、増刊号から「ダイナマイトダンディ」が合流。さらに「フリー雀荘最強伝説 萬ONE」の外伝である 「赤の伝説」 をスタートさせて、よりスタイリッシュな誌面刷新を模索します。

しかし、その軸として期待されていた「兎」が程なく休載に(その後、増刊誌『WINNING』 を経て、近麻に移籍)。
テコ入れとして、当時原作者への転身を図っていた故・安藤満プロと本そういち先生がタッグを組んだ 「麻雀無限会社39ZANK」 と「ダイナマイトダンディ」の2大柱で部数アップを狙いますが、折からの出版不況も重なって、作品トレード時の部数に戻ることはありませんでした。

* * * * * * * * *

まあ何が言いたいかというと、現在『近代麻雀』を支えている「むこうぶち」も、「兎」も、片山まさゆき先生も、押川雲太朗先生も、自分が離れてからだと「ムダヅモ無き改革」と…あ、城埜ヨシロウ先生も!w 『近代麻雀オリジナル』から輩出された作品(作家)だったことを強調しておきたかったんですよね。

近オリの休刊は悲しいこと(特に今の編集部の無念たるや、推し量るに余りあります)なんですが、あの頃に俺が見てきた近オリは、まだ近麻の誌面に生きています。

もしもあの時。「近オリの月2回刊」にこだわって、「アカギ」などの人気作品が近オリに移籍していたら…。
今の近麻も近オリも、近麻編集部にある机も、俺が座っているあの席も。運命はすべて変わっていたかもしれません。

だからこそ。こうなったら『近代麻雀』にはもっともっと頑張って欲しい。
そして、いずれはあの頃の近オリのように、増刊号をきっかけにして、新たな麻雀コミック誌を創刊して欲しい。

『近代麻雀オリジナル』休刊によせて。
会社の仕事場の片隅で、ますます面白い麻雀マンガを読みたいなぁと、一ファンとして思うのであります。


…いや、そこは仕事しろよwww
追記を少し。

Twitterで、当時一緒にお仕事をしていた作家さんや関係者の皆さんに、たくさんRTしていただいてるみたいで。

本当にありがとうございます。

10年余りの編集部勤務の間には、上記以外でもホントにたくさんの方にお世話になっていたわけでして。

こんな機会ですが、改めて…。
皆様、あの頃はいろいろとご迷惑をおかけしました。

今は別部署で働いておりますので、これからも『近代麻雀』のこと、そして竹書房のことをよろしくお願いいたします(^^)
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プロフィール

編集・秋

Author:編集・秋
年齢:昭和44年生まれの47歳。
   忠義もへったくそもない一人四十七士(意味不明)
職業:麻雀漫画誌「近代麻雀」等、元(涙)編集
趣味:ギャンブル(競馬・麻雀等)
   プロレス観戦
   ハロプロ・乃木坂46鑑賞
(おいおい、増えちゃったよ)
   ほかいろいろ
貯金:0万(なくなりました…)
ギャンブルの負け金:約1800万(順調に増えてます…)
座右の銘:ワルツにはワルツを、ジルバにはジルバを
(byニック・ボックウインクル)

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