昨日の予告通り、「
ネットプロレス大賞2012」にエントリーさせてもらいます。
毎年書いているのでご存知の方も多いと思いますが、かつて私は「週刊プロレス投稿常連会プレッシャー」という、週刊プロレスのタテ柱部分でコラム連載をしていたファンサークルのメンバーだったりしまして。
で、その「プレッシャー」の友人である「
プロレス専門BLOG:ブラックアイ2」の管理人・杉さんが主宰するのが、「ホームページ、ブログ、mixi、Twitterなど、日々、インターネットでプロレスを語っている、応援している“ファン”の投票を中心に決定するプロレス・アワード(サイトより流用)」である、この「ネットプロレス大賞」なんです。
昨年末から杉さんは目の大病を患い、思うようなサイトの更新ができていませんが、それでも「この賞だけは」とと必死に開催へこぎつけました。 そのスピリッツに敬意を込めつつ、今回も投票したいと思います。
このブログのテーマである麻雀やギャンブルには一切関係ないんですけどね。
いつも申し訳ありまへんねw
◆MVP◆
1位:オカダ・カズチカ
2位:棚橋弘至
3位:秋山準
2012年はとにかく、「レインメーカー」の存在がなくては成立しないプロレス界の1年でした。
バックステージの知恵と経験が凝縮された、日本マット界初・エンタメプロレス最高峰WWE型ニュースター。
1・4ドームの凱旋デビュー戦こそズッコケたものの、大試合ごとに課されていった試練を、恵まれた体躯と高い運動能力(とにかくドロップキックが絶品!)でことごとくクリア。わずか1年足らずでメインイベンターとなったそのサクセスストーリーは、そのまま新日本プロレスの大躍進ストーリーへとつながっていきました。
文句なしのMVPだと思います。
2位はレベルの高いIWGP防衛戦を多く勤め上げ、新日本の磐石のエースとなりつつある棚橋。
昨年と違っていたのは、その天性の明るさ故か、vs真壁戦の馳批判やvsみのる戦など、試合内容に関する(どちらかというと否定的な)話題が多かったこと。
どうしても玄人筋からの批判を受けやすいスタイルなのですが、新日本にエンタメプロレスの根がどっしりと生えて、不振を極めるプロレス界から一歩抜け出すきっかけを作ったのがその棚橋のファイトだったわけで。
今年も、さらなる開き直りに期待しちゃいます。
3位は三冠王者の防衛戦の濃さと、1年を通しての活躍を評価して秋山を。
両国でのvsケアとの三冠戦は、棚橋vs真壁のIWGP戦との見えない戦いの中で、秋山の技術の高さ(間合いや動き)が浮き彫りになった好勝負でした。
◆ベストバウト◆
1位:オカダ・カズチカvsカール・アンダーソン(8・12両国)
2位:諏訪魔&近藤vs中邑&オカダ(7・1両国)
3位:秋山vs船木(8・26大田区体育館)
どうしてもオカダ中心の選考になっちゃうのですが。
先ほど書いたように、今年の新日本はオカダがメインイベンターとして課されていった「宿題」をどのようにクリアしていくかが、興行の焦点でした。
2月にIWGP王者となり、転落するまでの半年間は言わばエース選手になるまでの「仮免講習期間」。その合否試験ともいえる総決算の大会が、シングルの連戦が余儀なくされるGⅠクライマックスだったのではないかと。
団体プッシュで持ち上げられた選手としては「旬」が過ぎてもおかしくないこのシリーズで、オカダはさらに試合スタイルを熟成させていきます。そして、最後に待ち受けていた最終テストが、自らのプロレスサイコパシーの高さも求められる究極の試練・「外国人とのメイン」だったのです。
果たして、オカダはGI決勝という大舞台でも見事に躍動し(もちろんアンダーソンの貢献もありますが)、大勝利を収めました。
「レインメーカー」というトップ選手が完成したのは、まさにこの試合だったのではないかと思います。
2位も、そのオカダの「研修」の一環と捉えることができる好試合。
団体対抗戦で、隙あらば少し前まで一若手選手に過ぎなかったオカダのそれこそ「金」メッキを剥がそうとする諏訪魔と近藤。試合内容では劣勢だったものの、オカダも最後のレインメーカーポーズで意地を見せました。
自分はどちらかと言えば諏訪魔ファンだったりするのですが、この対抗戦ならではの意地と意地との激突は、最高にエキサイティングでした。
3位はまさに自分のような30年来のファンにとって、感動に溢れる名勝負。船木は自分と年齢が一緒なんで、特に思い入れが強いんです。
当時のツイッターで書いたことがすべてなんで、ここに再掲しておきます。
「膝十字、掌底、ハイキック。「秒殺」勝利に、奇しくも船木の口から飛び出したキーワードは「明日」。全日本の歴史もパンクラスの歴史も、全部ひっくるめて、船木は明日を生きていく。俺も、また明日生きるぞ!」
ちなみに、候補にあがってる棚橋vsみのる、自分はイマイチ。
あの試合は、「今の試合スタイルは…」って高田総統の批判から生まれたものなんだから、むしろ「今」のスタイルで観客を魅了しないといけなかったと思うんですよ。
あと、飯伏vsケニー。東スポ大賞でも言われてましたが、この試合を「ベストバウト」にしちゃうと、これからの試合の評価ポイントが「いかに危険な技が出せるか」になってしまう。
むしろ、レインメーカーの出現は、「危険技」ではないプロレスのあり方が求められてきている象徴のようにも思えるんです。
ちなみに、ベストバウトの第4位は
飯伏vs伊橋戦の「ボクシングごっこマッチ」(7・31新木場“闘うビアガーデン”)。
場外乱闘やポスト最上段からのリアルサンダーボルトなど、予想を次々と裏切っていく怒涛の展開にワクワクが止まりませんでしたw (どーでもいいけど、5位はチャンカン決勝の諏訪魔xsケア戦)
◆最優秀タッグチーム◆
1位:スペル・クレイジー&リッキー・マルビン
2位:バラモン兄弟
3位:KENTA&マイバッハ谷口
バラモン兄弟の安定したキ印ぶりはいいとしてw、2012年を代表するタッグとするならば、このクレイジー&マルビンを挙げておきたいですね。
はっきりいって低調だったノアのリングにおいて、どんな場所でも敢行できるクレイジー・ムーンサルトには本当に度肝を抜かされました。ようやくマルビンのよさが生かされるパートナーが現れたのも、個人的には嬉しい。
KENTA&マイバッハは…まあKENTAの頑張りを評価してw
◆新人賞◆
1位:鈴川真一
2位:竹下幸之介
3位:将軍岡本
最近のプロレス界を象徴してるというか、パッとしない新人戦線。
東スポ新人賞の橋本大地、何回か試合を見てちょっと評価できないんですよね。
ノアの杉浦に同意というか、まだ試合の組み立て自体できてなくて、同キャリアの選手と比べても劣っている部分が多いんではないかと。そういう選手を個人的には新人賞に推せないです…。
それ以外で純粋に新人賞という意味で、この3人が妥当ではないでしょうか。
集客能力に長けているIGFとDDTから面白い新人が輩出されるというのが、まあわかりやすいというかなんというか…。
◆最優秀興行◆
1位:8.12 新日本GⅠクライマックス優勝決定戦/両国国技館
2位:7.1 新日本&全日本合同興行/両国国技館
3位:8.18 DDT武道館ピーターパン/日本武道館
この辺も、主にベストバウトで挙げた理由と一緒ですね。
GI決勝は、とにかくメインに至るまでの一体感が最高。勝負論に徹した興行としても貴重な大会です。
DDTは期待感が大きすぎてしまって、個人的にインパクトが足りなかったかなぁ。それでもいい興行だったとは思うけど。
次点は
「第5回ふく面ワールドリーグ戦」(8.31後楽園)。
◆最優秀団体◆
1位:新日本プロレス
2位:DDT
3位:みちのくプロレス
昨年に続いて、1位はぶっちぎりですねw
この3つに加えてドラゲーまでが、今プロレスを知らない人が観に来ても満足して帰ることができる団体だと思います。
◆最優秀マスメディア◆
1位:Dropkick
1位:KAMINOGE
3位:週刊プロレス
えーとw
紙プロから分裂した2つの雑誌、それぞれにまったく性格の分かれた雑誌になっていて、どちらが1位とは決められませんね。両誌に知り合いがいるというのも大きいんだけど^^;
3位まで含めて、出版界の人間としては、やはり紙媒体に踏ん張ってほしいという願望も込めて、このランキングとさせて頂きました。(運営の方、1位は8点ずつということでお願いします)
以上です。疲れたぁw
ちゃんと数えてはいないのですが、2012年のプロレス観戦は30大会を越えていたんではないかと。
いろいろ経済的に厳しくて、今年は少しセーブしないといけないなと思ってるんですが、果たして…。
とにかく、今年も行こうかどうか悩む興行が増えることを祈りつつ…。
いつもながら長文失礼しました!
明日からは、通常更新に…なるといいなw
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