かっぱがれ編集・秋のへっぽこギャンブル日記

基本はギャンブル日記だけど、まあ趣くままにてきとーに。

マニアの壁に棚を置け

今日も旅行の件はちょっとおいといて。

少し前になりますが、プロレス・格闘技の専門誌「Dropkick」の最新号を購入しました。
そう、ツイッターを見てる方はお分かりかと思いますが、元・雀鬼会に所属されていたジャン斉藤さんが編集長の雑誌ですね。

Dropkick(ドロップキック) Vol.8 (晋遊舎ムック)Dropkick(ドロップキック)
Vol.8 (晋遊舎ムック)

(2012/11/15)

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プロレス・格闘技の本といいながらも、今メディアで話題の全録+検索レコーダー「SPIDER」の特集や、アジカン後藤正文さんの反原発インタビューなど、その振り幅の大きさがまた魅力なわけなんですがw

その最新号の巻頭記事が、タレントの伊集院光さんとレスラーの高木三四郎選手による「『マニアの壁と向き合う』エンターテイメント論!」というテーマの対談でした。
これがまた非常に興味深いというか。(対談の触りはこちらのサイトで読めますね)
内容は実際に購入して読んでいただくとして…(なんだかステマっぽいなw)。

その対談を読みながら、自分が「近代麻雀オリジナル」編集部にいた頃を、ふと思い出したんです。

* * * * * * * * * *

“「新しいファン」と「マニア」の共存”というテーマは、「近代麻雀」も含め、クラスマガジンの出版に携わる人間なら、必ずぶち当たる問題です。

「近代麻雀」の連載物の中にも、一般読者層が好みそうな作品と、マニア受けする作品がありまして。
一般やマニア関係なく、一人でも多くの読者が雑誌を購読してくれるようにと、編集長や営業の偉い人たちは、それらの候補作をバランスよく配置して、苦心惨たん台割を引いているわけですが。

しかし、そうはいっても、編集長の好みや営業方針で、どれかに偏るのが現実です。

自分が「近代麻雀オリジナル」にいたのは95年~05年の10年間でしたが、編集部に入った95年当時の近オリといえば。

最終回を迎えた「ノーマーク爆牌党」、その後継作「ミリオンシャンテン!さだめだ」が軸となり、脇を固めていたのが「麻雀放浪記Classic」「ナルミ」
読み切りの隔月連載としてすでに「根こそぎフランケン」が始まっており、ノー爆最終回とほぼ入れ替わりで「兎」の連載も開始したはずです(当時は3話集中連載だったかな?)。
ギャグ作品も「ぶんぶんレジデンス」「パラダイス・ロスト」「イッパツの女」「でんでんユミコ」「スはスーアンコのス」と充実していましたし、対局記事でも麻雀最強戦のレポートのほか、「ふんぞり王国」、後に「萩原聖人プロジェクト」「たぬきの皮算用」なども開始して…って、自分で書いていても読みたくなるな、この本w

上のラインナップを見て、おわかりになるかはわかりませんが、当時の「別冊近代麻雀(今の「近代麻雀」」「近代麻雀ゴールド」「近代麻雀オリジナル」と月刊誌3誌体制の中で、近オリの針は「一般ファン(というか漫画読み)」に振れていました。

意外かもしれませんが、当時の読者アンケート(バイトだった自分が集計していたんですがw)で、95年頃の読者のうち、「麻雀を覚えて半年~1年」の人は7割くらいだったと思います。
「雀荘に行ったことがある」人も半数しかいませんでしたし、さらに「フリー経験者」はその4分の1にも満たなかったんではないかと。
「麻雀がうまくなったら、『近代麻雀』からは卒業していくんだよ」なんて話も、よく聞いていましたしw

それでも、この頃の近オリって売れていたんですよね。

当時の編集部員である、N編集長、(ぢ)さん、そして自分と、全員が漫研出身で、麻雀劇画というよりも一般青年誌寄りのライトな作品が多かったことも一因だと思いますが、それよりも大切なこととして、

麻雀の「楽しさ」を前面に出すことで、一般とマニアの両方の読者層にアピールしよう!
そんな共通認識を持って、僕たちは常に誌面を作っていました。

面白いことに、当時、編集部の人間は誰もそんなこと口にしてなかったんですけどね。
仕事をしてるうちに、勝手に頭に叩き込まれたというか。

* * * * * * * * * *

そんな事情もあり、自分が関わっていた頃の近オリでは、「戦術記事」にはちょっと後ろ向きでした。
アンケートに「戦術記事」連載の要望が多かったこともあり、実際に巻中2色を使って「かちぼん!」という戦術記事の連載を始めたのですが、読者層の問題か、結局半年ほどしかもたなかったということもあったし。

しかし最近では、CS放送やニコ生、「東風荘」「天鳳」などのネット雀荘が浸透したことで、麻雀ファンの階層もよりディープになりました。

今の「近代麻雀」は、読者として読むに、そういった時代に合わせて、少しマニア寄りに本を作ってるのかなぁ、と感じます。
(編集部の方針を直接聞いていないので、なんとも言えないけど)
自分が在籍していた頃には、「麒麟児の条件」という連載は成功していないでしょうし…。

自分からすると「ビギナーにわかりづらくない?」と思う部分もあるんですが、今はマニアックな誌面の方が多くの読者を満足させられるってこと…なんだよね、きっとw
「アカギ」や「ムダヅモ無き改革」など、一般ファンの取り込みが期待できる連載が増えたことも、理由のひとつなのかもしれません。

うーん、どうなんだろう。 うまくまとまらないなぁ。


「Dropkick」対談での、高木さんのこの一言をとりあえず最後に。


高木「わかりやすいことも大事なんですけど、あまりにもベタ過ぎることはけっこう制限しないと。(中略)そのバランスのとり方って、ボクもいまだに勘でやってるんですけど」


…結局はそうなんだよなぁ。





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プロフィール

編集・秋

Author:編集・秋
年齢:昭和44年生まれの47歳。
   忠義もへったくそもない一人四十七士(意味不明)
職業:麻雀漫画誌「近代麻雀」等、元(涙)編集
趣味:ギャンブル(競馬・麻雀等)
   プロレス観戦
   ハロプロ・乃木坂46鑑賞
(おいおい、増えちゃったよ)
   ほかいろいろ
貯金:0万(なくなりました…)
ギャンブルの負け金:約1800万(順調に増えてます…)
座右の銘:ワルツにはワルツを、ジルバにはジルバを
(byニック・ボックウインクル)

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