久々に、麻雀マンガの話。
押川雲太朗先生のコンビニ版コミックス「餓狼の麻雀」が発売されました。
(amazonは誤植…

画像も追加しておきました)
この作品、近代麻雀オリジナル2004年2月号~2005年6月号に「STRONG?」という名前で連載されていました。
担当は私。
こぼれ話もいろいろあるのですが…ぶっちゃけ、押川さんはあまり裏側の話をされるのは好きではありません。
(というか、そんなことを話されること自体イヤかもしれないw)
なんで、ちょこっとだけ。
実はこのお話、かつてかわぐちかいじ先生が執筆された作品「プロ」を意識して制作されました。
秀が競技プロ、牧が雀荘メンバー、五郎が裏プロの3人が、それぞれの形で「強さ」を経験し、最終的にはその3人が大きな大会で相対する…なんてお話をしていたような。
だからこそ、タイトルが「STRONG」と断定ではなく、「?」と疑問符をつけていたワケでして。
そんな意図から、かつての「根こそぎフランケン」のように軽いノリのまま伏線を張り、後々スケールの大きい大河ドラマへと持っていこうとしていたのですが、月刊連載ベースで仇になった部分もあったかもしれません。
まあ、しかし、「今の連載を終了して、また新しいものを作れ」という上司命令に納得がいかず、そのままの流れで秀を主役に据え「アッパーカット」という作品を連載したのは、まさに押川先生の意地というしかありませんw 続いたら、普通にシレっと五郎とか出すつもりだったはずです。
「アッパーカット」は2005年8月号~2006年2月号まで連載してましたが、さすがにこれはコンビニ版でも難しいだろうなぁwww
とはいえ、こうやって単行本化できたのも、押川さんはもとより、現担当の金ポンの粘り強い努力のおかげ(感謝感謝)。
今にして読み返してみれば、現在連載中の「麻雀小僧」と類似してる部分も多かったりして。(田中君の活躍も、後期「ダイナマイトダンディ」の自己オマージュ?)
そう意味で、「STRONG?」は、押川雲太朗先生が今も昔も変わらないイデオロギーを再確認させる、貴重な作品かもしれません。
昔からの押川ファンも新規のファンも、現「麻雀小僧」にまつわるアナザーワールドとして読んでもらえると、また面白いんじゃないかと思います。
ちなみに闘牌は、当時バビロンに在籍していた梶本琢程プロに協力してもらっています。
そっちの観点から見るのも面白い…のかもw
…押川さん、読んでたらすみませんwww
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