
たまには弊社のコミックスの宣伝など。
明日、B6判コミックスで
「麻雀夢限会社39ZANK」が発売されます。
(タイトルは
「麻雀無敵道ザンク 千金の闘牌 」)
この作品にまつわる思い出話を少々。
2001年某月某日。
本そういち先生、当時の新編集長として異動してきたWさん、私の3人でうんうん唸りながら打ち合わせをしていました。 ぶっちゃけ、僕自身はちょっぴり腐り気味。
なぜならこの打ち合わせが、
「近オリに新たなエース作品を!」という新編集長の号令の下、私が担当していた当時連載中の本先生の作品を打ち切り、新連載を立ち上げる…というものだったからです。
しかし、あにはからんや。打ち合わせの前の段階で出ていたアイデアが、話していくうちに
「なんか違うんじゃね…?」となり、なんとご破算ということに。
とっくに終電もなくなり、深夜に本先生宅の近くにあるファミレスにて、3人で頭を抱えていたという次第。
で、こういう時というのは、気分転換にくだらない話をするのも一つの手だったりします。
ロクにアイデアも出ない私ですが、ただのグダグダトークならそこそこ話せる自信あり。面白いかどうかはともかく(ダメだろ)。
ということで、なかばヤケクソ気味に大学時代のお話などをボエ~ッと。
自分がいたサークルは、何度もカミングアウトしている通り、某東京六大学の漫画同好会。
当時はバブル全盛期で、内定を二桁取って肩で風を切って歩く学生も多かったのですが、このサークルの人間ときたらその辺の欲がまるでない。
気づけば無職のままのOBとか、内定のないまま遊び続ける4年生が何人もwwwww そんな先輩たちと飲み歩いてるときの会話。
OB「秋ィ、なんか会社作ってくれよぉ」
私「…は?」
OB「いや、俺たちさ、就職したいんだけど、いい会社がないんだよ。だからなんか会社作れや」
私「んなアホな。だいたい、何をする会社作るんですか?」
OB「何もしない会社がいいなぁ。ずっとこんなことして遊んでるの。ぐうたら株式会社」
私「あんたたちゃのび太かーっ!?」
…まあ、立派な人間のクズ完成前夜なお話なんですがw
ここで、本先生、やにわにパーンと手を叩き、
本「秋くーん、それイイネ!」
私「…ほへ?」
本「会社いいじゃん!そう、麻雀で稼ぐ会社!」
なんと、
私のただのヨタ話が、新連載のアイデアとなったのです。
そうやって生まれたのがこの
「麻雀夢限会社39ZANK」だったわけ。
ただし、私が「39」に直接絡んだのは、この打ち合わせだけでした。
もともと本作品は上司のWさんが担当することになっていましたし、自分としても他の作家さんでエース級の作品を築く必要がありましたので。
築いたかどうかは現状を見ればわかる通りだけどorz
しかし、客観的にみても、この作品には私が絡まなくてよかったと思います。
現「アカギ」担当であり、「フリー雀荘最強伝説・萬」で本先生の才能を開花させたWさんの、丁寧で辛抱強く作品に接する編集姿勢が、本先生にはマッチしていたと思うからです。
また、この後Wさんは、かねてから麻雀プロから原作者としての道を模索していた
故・安藤満さんをこの作品の闘牌原作に抜擢しました。
「陽」の本先生と「陰」の安藤さんの持ち味が十分に「39」で生かされており、このキャスティングも言うなればWさんの功績だったと思えるのです。
さて、本作品でも、名前のみですが私が登場しております。
この人事部長は別に「田中」でも「中村」でもいいんじゃないか!?wwwww
まあ、この辺の時空を超えた突っ込みはともかく、
他にもこの「39」には、当時本先生と交流のあった方々がモデルだったり、そのまんまだったりwとたくさん出てきます。
マニアな方はそんな部分も気にしながら読むと楽しいと思います。
コンビニに寄ったらぜひお買い求めくださいませ♪
ちなみにやはり明日発売の
「近代麻雀オリジナル」にも外伝が掲載されております。
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