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かっぱがれ編集・秋のへっぽこギャンブル日記

基本はギャンブル日記だけど、まあ趣くままにてきとーに。

咲-Saki-

●麻雀萌えマンガが許されるまで

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(2009/07/15)
植田佳奈
小清水亜美

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見ちゃいましたよ♪ ライバル他社のアニメwwwww

ぶっちゃけ、TVシリーズのアニメ視聴は、後学のためにと思って見ていた「ガンダム00・1stシーズン」以来でしょうか。

しかも、ムリヤリ最終回までみたものの、まっったくワケがわからず、憤怒しっぱなしだったというw


ただ、ホメようがケナそうが、同業・同ジャンル・他社作品をレビューするのは、やはりなにかとカドがたつというもの。

ここは私の昔話でお茶を濁そうかと思います。


今さらなんですが、私はもともと重度なマンガオタクでありました。

系列としては…萌え系とまでは言わんまでも、竹書房で働き始めるまで「ファンロード」という雑誌に投稿しまくっていて、コミケでも本を出していた…といえば、わかる人にはわかるでしょうかwwwww


そんな奴ですから、近代麻雀編集部でバイトを始めてしばらくして、「そろそろ好きな作家をリストアップしてもいいよ」と上司に言われ、まあ困ったこと困ったことw

ただ、95年ごろに私が配属された「近代麻雀オリジナル」の編集方針は、片山まさゆきさんの「ノーマーク爆牌党」をはじめ、柳澤一明さんの「ナルミ」森真理さんの「でんでんユミコ」、忘れちゃいけない「兎-野性の闘牌-」など、劇画作家以外のチョイスに関しても寛容でした。
なので、私も若輩者ながらもいろいろ誌面のバランスを考えて、ちょいちょい自分好みの絵柄の作家さんに当たるようになっていきました。


そんなある日のこと。
ひょんなことから念願かなって、オタク系では高名で、単行本もかなり売れている某作家さんと連絡がつき、読切りを掲載することができました。

確かに絵柄は従来の近代麻雀系としては異質でしたが、内容も麻雀好きならクスッと笑うような、読者にも十分楽しめる内容だったと思うんです。


が。
近オリではない、別の編集部の上司と会話をしていた際。

上司「あの○○さんって、誰が連れてきたの?」
私「あ、ボクですけど」
上司「ギャハハハ! おまえさぁ、あんな絵柄の作家さん持ってきて、何してんの!? 全然「近代麻雀」とカラー違うじゃん!」


…正直、ショックでした。

確かに「近代麻雀」としてはメインを張るには、難しい絵柄の作家さん。
でも、もともとショート読み切りでしたし、そんなに笑われるようなことか?と心の中で反発していた覚えがあります。


ま、それだけ「近代麻雀」という世界では、「萌え」というジャンルについて拒否反応があったということです。
当時(90年代中頃)の「近代麻雀」3誌の編集部は、作家さんをセレクトする際に、一定の「劇画」ラインは守ろうという空気が確かにありましたし、読者層を考えればそれも仕方がなかったと思います。


そういう意味で、麻雀マンガというジャンルでこういった萌えマンガがヒットするというのは、現場にいた人間としてホントに感慨深かったりするんでありまして。


ちなみに、こういった「咲-Saki-」のような設定のマンガが、2000年あたりに近オリで連載されていたのを覚えている人はいますでしょうか?

タイトル名は「まきの麻雀クラブ」。作者は現在「雀愉」を連載している有元美保さんでした。
女子高で麻雀好きの主人公が「麻雀部」を設立して、メンバーをつのっていくという、今にして思えば「涼宮ハルヒの憂鬱」の序盤にも似たストーリーw

結局、連載は短期間で惜しまれつつも終了してしまったのですが、今思えばかなり画期的な作品だったような気がします。


とにかく。
「咲-Saki-」のような作品で誌面が埋め尽くされてしまうのはどうかと思いますが、今なら1~2本くらいこんな萌え系ストーリーマンガが「近代麻雀」にだって欲しいよなぁ…と、現場から離れてしまった元オタク&元近代麻雀編集はつぶやいてしまうんであります。



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プロフィール

編集・秋

Author:編集・秋
年齢:昭和44年生まれの53歳。
   ゴミのような人生。
   五味龍太郎のような人生
   ではない。
職業:「近代麻雀」等、元(涙)編集
趣味:ギャンブル(競馬・麻雀等)
   プロレス・F1観戦、お城の
   旅行、坂道グループ鑑賞
   ほかいろいろ
貯金:マイナス100万
   (助けて…)
ギャンブルの負け金:約1800万(減らんなぁ…)
座右の銘:ワルツにはワルツを、ジルバにはジルバを
(byニック・ボックウインクル)

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