私、なんだかんだいって、野島伸司って脚本家はえらい人だと思っていました。
「愛という名のもとに」のチョロの自殺は衝撃だったし、「高校教師」のあざとさにはハマってしまったし(映画版や上戸彩版には相当がっかりしたけどね。しかし上戸彩版は、蒼井優のヌードコラ写真や上戸彩の濡れ場シーンなど、お宝映像が満載だったりw)。
マイナーなところだと、尾崎豊の「OH MY LITTLE GIRL」が印象的だった「この世の果て」とか。
「世紀末の詩」を見たときにゃ、「ああ、この人はヒット作を作れって言われれば作るけど、ポリシーも持った作り手なんだなぁ」と思ったり。 失敗だったけどw
ちなみに、野島ドラマでいちばん好きな作品は、実は「ストロベリー・オンザ・ショートケーキ」の第1話だったりする。
主人公の内気で車に飛び込み自殺を図るタッキーに対し、彼のコンプレックスの象徴であるメガネを深田恭子が車に放り投げてひと言。
「死んだよ、君の偽者♪」
ピキピキピーン!(心がエレクトした音)
最終回で作品世界自体が木っ端微塵になったけどw、「世紀末の詩」もこの作品も、第1話自体のデキは秀逸だったんだよなぁ。
ともかく、「101回目のプロポーズ」「ひとつ屋根の下」「家なき子」あたりには、まったくアンテナが立たなかった私ですが、野島ドラマに対して一定の信頼感はあったんですな。
ズッコケるにしても、「ああ、やりたいことやってコケてんだなぁ」と。
で、この「ラブシャッフル」。
若手としては玉木宏、香里奈、松田翔太、吉高由里子、貫地谷しほり、谷原章介と実力派をこんもり揃え、BGMにゃ野島演出バリバリのリバイバル狙い、アース・ウィンド・アンド・ファイアーの「ファンタジー」ですか。♪セプテンバ~!(違う)
アメリカのオサレドラマがダダすべりしたようなセリフの間合い。
知らない男女が停電でエレベーターに閉じ込められ、紙コップで用を足そうして「面白い!」 !?Σ(゜д゜lll))
本気で流行語を狙いに出つつも、早くも破綻している玉木の口癖「嘘だといってよ、ジョー」…誰?矢吹?それともジプシー?(お
とにかく野島の狙いうんぬんはおいといて、ドラマを包むこの薄ら寒くてスベった感じってなんなのよ!?
これだけの素材を集めて、これだけアレなドラマを作るとは…。
まるで今の日本代表の実力を1割も引き出せない、サッカーの岡田監督のよう。
視聴していたHDD、40分過ぎあたりで、耐えきれずに消去…。
最初みたら最後まで見ずにはいられないA型の、この私がです。
久々です、ホント。
おかげでカンジダとタマキン…失礼、貫地谷と玉木のキスシーン見逃してまったwwwww
08年1月にして、早くもでました本年度最低傑作。
ここまで時代錯誤で上滑りしたドラマはむしろなかなか見られないと思うので、伝説マニアには必見です、と言っておきましょう。
うーん、ちょっとだけ期待してたんだけどなぁ。。。
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