スカイラブの破片…って覚えてます?
しし座流星群かぁ、懐かしいなぁ。
私も昔、観に行きましたよ。
あれは1999年の11月でしたか。
夜中だと寒いから、まだちょっと早い真冬のコートをタンスから引っ張り出して、夜中の2時くらいに近くの荒川の土手へ。
団地を出て、夜空を見上げると、その時点でも流れ星がちらほら見えて、期待に胸を膨らませちゃったりして。
テレビじゃ、しし座流星群の話題で持ちきりだったのに、夜の街にはボク一人。
コートの内ポケットには、壊れかけのMDウォークマン。
入ってるMDはキリンジの「3」。
「エイリアンズ」とか聴きながら、ゆっくりと土手に向かって歩いていく。
♪誰かの不機嫌な夜も寝静まる夜さ
バイパスの澄んだ空気と僕の街
…ほら、すっかり気分はファンタジー。
もともと、夜の街を歩くのは好きだった。
街をまるで自分だけのものにしている贅沢――。
街路灯で映る自分の何重もの影は、目の前の夜道を、黒く長く、覆う。
それは、これから待ち受ける天文ショーへのレッドカーペットのようだ。
土手に着くと…周囲にはカップルや家族連れが転々としていた。
「僕の街」が、一瞬で消失する。
仕方ないか、なんて勝手に落胆し、土手にゴロンと寝転がり、空を見た。
たちまち目の前に降り注ぐ、流星のシャワー!
サーッと星が零れ落ちるたびに、「アー…」と漏れる小さな小さな喚声。
ああそうか。ボクだけじゃなかった。
今、この街を支配しているのは、この“しし座流星群を目撃している”みんなだ。
そこのカップルも、そこの子供も。
赤の他人なのに湧き上がる、この愛おしさはなんだろう。
星降る夜の支配者たち。
白い息が、流星に紛れた…。
「うわっ、気持ちわるっ!」
当時一緒にお仕事をしていた愛河里花子さんから、一刀両断にされちまいました。
えー、当時30歳と6ヶ月、体重85キロくらいのキモオヤジなりかけだったすかねえwwwww
* * * * * * * * * *
99年のしし座流星群のことだと思ったら、実は14年前っていう設定で、あらっ、という感じの「流星の絆」。
草野大悟…じゃなかった、東野圭吾(もーいい)原作という、「白夜行」に代表されるようなハードな社会派ミステリーが、宮藤官九郎の手によって「大胆に」アレンジされ、大怪作に仕上がっております。
例のごとく原作を読んでいないので、思い込みで話しますが。
「トミーリージョージ」など、クドカンの現住所(?)吉祥寺をフューチャーしたギャグ設定。
セシルチョコのCMあたりからきてそうな、三浦友和のチョコ好き設定。スゥパァポリィス(小林克也の声で)。
「声のトーンが低い」「地味」とか、どんどんポストイットを貼られちゃう戸田っち。
みんなに「暗いんだよ」と糾弾されちゃう二宮くん…。
セルフパロディとかはすっげー面白いんだけど、詐欺をする場面などの暗黒部分で、必要以上に暗くしないようにしようと過剰なクドカン演出を入れて、空回り気味の感あり。
例えるなら、木村健吾…じゃなかった東野圭吾(もぉry)原作ドラマは、「天下一品」系特濃ドロドロラーメン。
それを無理矢理あっさり目に調理しようとして、クドカン印のコンソメスープをドバドバ入れたような感じ。
当然、味も薄くならず、むしろ胸ヤケ感が増幅するという…w
昔のキリンジは良かったなぁ…。
「アルカディア」は傑作です。
…オチ弱し(涙)。
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