世界情勢がなんとも混沌としてまいりましたが、まあそれはともかく。
学生時分から歴史モノかマンガくらいしか滅多に本を読まない、無学無識なかっぱがれが珍しくかつて読んだ書籍の中に坂口安吾の「堕落論」がありまして。
その中に、織田作之助の追悼文として書かれた「大阪の反逆」という一節があります。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42853_35002.htmlこの文自体は、大阪を愛した織田作之助を悼みながら、当時の権威に凝り固まった文壇を痛烈に批判して、一世を風靡した文学論だったりするんですが、個人的にはもうこのタイトル自体が、大阪人気質を端的に表していると思っていて。
儲かりまっか、ぼちぼちでんな、阪神タイガース、大阪維新。ビジネスにシビアで情に厚く、過去にこだわらず進歩的である一方、東京に対しての反発心が強く、一度“こう”と決めたらテコでも動かない。
で、この「大阪の反逆」という言葉が競馬で当てはまるのが、まさに本日の宝塚記念だと思うわけです。
メジロライアン、グラスワンダー、メイショウドトウ、ナカヤマフェスタ、サトノクラウンーー。他のG1では惜敗だったりイマイチだった馬たちが、 唯一輝ける“反逆者たちのステージ”。
この20年間で 1番人気で勝ったのはタップダンスシチー、ディープインパクト、オルフェーブル、ゴールドシップ、クロノジェネシスの5頭のみ。しかもこのうちゴールドシップとクロノジェネシスは連覇で、最初に勝った時は1番人気じゃないので、順当に(?)この宝塚記念を勝ち切った馬は3頭しかいないと。
今年出走する、この“反逆者”のイメージを醸し出す馬はなんだろう…と考えると、G1の2着回数4回の善戦マン・ディープボンドか、今年だけなら日経賞・天皇賞と惨敗を喫したアスクビクターモアあたりか。
しかし、今年の1番人気はなんと言ってもイクイノックスです。パンサラッサの完璧な逃げを捕らえて“勝利の味”を覚えたか、有馬記念、ドバイシーマクラシックを圧勝。世界のG1レースを“公開追い切り”のごとく駆け抜けたあの走りを見れば、本命にしない団子打ちは等しく愚かかもしれません。
ただ、今年のダービーなんかを見ると思うのです。我々世代がオグリキャップのラストランやナリタブライアンの三冠制覇に酔っていた最中で遭遇したのが、宝塚記念でのライスシャワーの壮絶な最期でした。競馬のダークサイドに打ちのめされたあの頃ーーもしかして神様は、コロナ期前後に競馬ファンになった若い世代に向けて、今年をそんな“試練”の年として与えているのかもしれない…と。
“大阪の反逆”宝塚記念。今年も1番人気を本命からハズしましょう。
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■宝塚記念《GI》予想■
◎ジャスティンパレス 〇イクイノックス ⭐︎ヴェラアズール
迷いました。
何度もこのブログであげている通り、自分勝手な理屈の一つに「阪神2200mでディープ産駒は活躍しない」というのがありまして。阪神コースはゴール直前に急坂がレイアウトされていますが、この2200mはその急坂を二度もクリアしないといけない。スピードに勝るディープ産駒にとって苦手となり得る原因だと思うわけです。
しかし、今年出走のディープ産駒、アスクビクターモアとジャスティンパレスは2頭とも阪神3000mはクリアしている(22年菊花賞と今年の阪神大賞典)。2200mではまた特殊な条件が生まれるのかもしれませんが、その辺をあまり神経質に突いてもあまり意味がないような気がしてきました。純粋に今年の阪神大賞典、天皇賞で圧倒的な力を見せたジャスティンパレスが、大阪杯で惨敗したジェラルディーナや、天皇賞で圧倒して見せたアスクビクターモアやディープボンドの後塵を拝す姿がまったく想像できないんです。
日本でのディープ産駒としては最後の大物となるかもしれないジャスティンパレス。イクイノックスとの最強対決を、オッズの色気は抜きにして、単勝馬券を握りしめて見届けようと思います。
で、ここで推しておきたいのがヴェラアズール。以前にも書きましたが、昨年阪神で開催された京都大賞典のパフォーマンスが尋常じゃないのです。稍重で上がり33.2ですよ? 改めて映像を見ても、最後の直線の切れ味はイクイノックスに勝るとも劣っていません。有馬記念とドバイWCの惨敗で人気が急落していますが(JC馬がホープフルS馬に人気で負けるとはw)、調子も追い切りで見る限り好調をキープしてるようですし、仁川で大復活も充分あり得ると思います。“反逆”というイメージで言えば、ジャスティンパレスよりもこの馬かもしれません。
単勝 ⑧⑨
馬連 ⑤⑧⑨ボックス(3点)
3連単 ⑤⑧⑨ボックス(6点)
⑧⑨-⑧⑨-②③④⑥⑦⑩⑪⑫⑭⑱(20点)
最後の3連単は宝くじを買う気でw
昔、友人の鯖鯉が3連単で100万をゲットしたのも、圧倒的に1番人気だったオルフェーブルが着外に沈んだ天皇賞でした。1番人気が圧倒的であるほどオッズはつきやすい。これ、鉄則ですw 今年の天皇賞馬と昨年のJC馬の組み合わせが馬連でも万馬券ですよ。理屈で考えればかなり美味しいと思うのは自分だけでしょうか。
それにしても、「大阪の反逆」を使ってブログを書こうと思ったら、まさか「ロシアの反逆」が始まるとは…。秋競馬で予想記事を書く頃には、また世界が一変しているかもしれませんね。
なお、当方の予想を参考にしてハズれても、責任は一切取りませーん!
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Twitterではなんとなくボンヤリと書いていましたが、櫻坂46の大阪城ホール公演を観るため、6/1~3まで大阪に来ておりました。
実際の公演は6/1だったのですが、なんとなくすぐ帰るのももったいないし、どうせなら土曜に阪神競馬で鳴尾記念も観ておきたい。直前になってナイスネイチャが亡くなるとか、なんとも言えないタイミングだったなぁ、と。
そしてまた自分らしいというか、この大阪に行くという時に限って、やや季節はずれの台風が襲来するというツキのなさw
ただ、よくよく考えてみたら、もし競馬に行かず翌日に帰京しようとか思っていたら、この台風で空港にも行けず、ホテルにも泊まれなかったかもしれないんですよね。金曜はもともとホテルでテレワークをしようと思ってPCも持ってきていたので、暴風雨も特に問題なかったですし。なんなら人気のお寿司屋さんもお昼に行ったらガラガラで、ゆっくり楽しめたし…。
鴨とカマンベールチーズ、うなぎバターがうめぇ。

Twitterでも書いた通り、競馬はいつものようにズブズブだったので、結局ツイてたんだかツイてないんだかわからん旅行でしたが、そんなことはどうでもいい。みんな櫻坂の新曲はマジでスゴいから聴くんだ!いいから聴け!夏鈴ちゃーん!
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…取り乱しましたw
まあそんなこんなで実はまだ帰宅途中で、身体はガタガタ、心はハイテンションという心身がアンバランスな状況でして。なので予想は短めに…。
■安田記念《GI》予想■
◎セリフォス 〇シュネルマイスター ▲ソングライン
⭐︎ウインカーネリアン △イルーシヴパンサー
△ガイアフォース △ナミュール
本命はセリフォスで。昨年のNHKマイルで負けていることで府中マイルの適性を疑われているのか、1番人気にはなっていないようですが、あれは道中の不利が重なり、距離をロスした上で大外を回るしかなかったから。富士Sでも証明しているように、普通に走ったら昨年の安田記念上位組とほぼ遜色のない実力だと思われます。
昨年の安田記念組の1,2着馬は、昨年からなんともローテがフラフラしていて、あまり信用できないんですよねぇ。ソングラインはやはり大外が災いしそう。
ソダシやジャックドールを叩き切ったのは、まさにこの2頭が逃げ合うと思ったから。前回こそはペースも落ち着いてソダシも2着となりましたが、ジャックドールとやり合って果たして府中の長い直線を逃げ粘れるのか…。セリフォスは人気馬でもありますし、ここは紐は絞っていきたい。
あとは、馬場も回復するとみて、1:31.8というレースレコードを計時してみせた東京新聞杯組の2頭。凍結防止剤含みの芝と安田記念の“G1仕様”の芝を同じようには語れませんが、特にウインカーネリアンはあのタイムを逃げ切って自ら作ってみせたというのがちょっととんでもないです。父スクリーンヒーローの晩成の血が開花した? 逃げにこだわらずソダシやジャックドールの番手に収まれば、10頭のG1馬を凌駕する可能性も。
あとは、マイラーズCで新味を出したガイアフォースと、人気急落の今が買い頃の昨年1番人気だったイルーシヴパンサー。
馬連 ④-⑦⑪⑫⑭⑰⑱(6点)
3連複 ④⑰-③⑤⑦⑪⑫⑭⑱(7点)
ワイド ④-⑰(1点)

成田空港にちょっと遅れて到着したら、今度は武蔵野線が止まってるとか…😭
ドッと疲れが出できた…。
なお、当方の予想を参考にしてハズれても、責任は一切取りませーん!