
コロナ禍の有馬記念なのである。
2020年。中央競馬も大きく変わった。2月26日の政府による「大規模イベント自粛要請」を皮切りとした無観客開催の実施。液晶テレビの中でしか見れない春のG1レースは、まるでゲームセンターに設置されたガラスケースの中の競馬ゲームの様。それでも、競馬が無事開催されている幸甚――コロナ禍で広がる社会不安の中、我々競馬ファンは、レースでつかの間の安らぎを得ることができたわけで。
そして、秋から行われた限定的な有観客開催。1万人ほどの観客はいても、移動する場所は制限され、マスク着用でレース中の声援も禁止となれば、お茶の間から見る競馬シーンは変わらない。いつも府中のメモリアル60付近にいて、レース中は金切り声でわめき続けていたあのオッちゃんは、今ごろ何をしてるのだろう。馬場内の芝生に多くの人があふれ、レースへの歓声で包まれる競馬場が一日も早く戻ってくる日を願って、我々は馬券を買い続けるしかない。
環境が変わったのは競馬サークルも一緒。今年のG1レースの結果には、海外遠征馬の少ないことが影を落とす。
もし、コロナ禍がなければ、ドバイターフに出走していたアーモンドアイがその後、ヴィクトリアマイルに出走することはできたのだろうか。また、秋の天皇賞を勝った後も、本当に香港カップを選ばず、真っ直ぐジャパンカップを選択していたのだろうか。もしかしたら、アーモンドアイの戦歴は、七冠馬でストップしていた可能性もあるんじゃないのか?
同じことが秋の天皇賞に出走したフィエールマンにも言える。恐らくコロナ禍がなければ、昨年同様、秋は凱旋門賞に出走していたに違いない。もしかしたら、あの天皇賞で2着に突っ込んできた馬は、フィエールマンではなくて、凱旋門賞にかつて出走し、天皇賞を棒に降ってきた馬たちの“亡霊”だったのかもしれない。なるほど、亡霊ならば足がない。そりゃあれだけの上がりが使えるわけだ。
この10数年で日本の牝馬は強くなった。ダービーを勝ったウオッカ、JCを連覇して有馬もぶっこ抜いた三冠牝馬ジュンティルドンナ、記憶に新しい昨年の宝塚&有馬記念馬リスグラシュー、そしてアーモンドアイ…。ただし、である。彼女たちは凱旋門賞は出走していない。男たちが海外へと“いくさ”に出征している間、日本競馬の留守を守ったが故の“女傑”の称号なのである。
しかし、今年の競馬では、コロナ禍の影響により“海外派兵”の多くは見送りとなり、凱旋門賞に出走予定だった馬たちは、有馬を前に国内で充分過ぎる英気を養った。
2020年の総決算が有馬記念というのなら、そんなコロナ禍だからこそ起こったパラドックスーー凱旋門賞挑戦で体調を崩し、敗退し続けてきた牡馬たちの復権がテーマと言えるのではないか。女性に留守を預けてきた男たちの“恩返し”を見届けるのだ。
■有馬記念《GI》予想■
◎フィエールマン 〇クロノジェネシス ▲カレンブーケドール
△キセキ △ブラストワンピース本命は
フィエールマン。前走の天皇賞、体調不良が取り沙汰される中、直線で凄まじい末脚を繰り出してアーモンドアイに肉薄。昨年の有馬記念は凱旋門賞帰りでやはり体調不良の中での4着。そもそも、この馬が五体満足で出走できたレースは、連覇した春の天皇賞以外なかったのではないだろうか。絶好調のまま迎える今年の有馬記念。個人的には自分が長年抱いていた短中距離馬=ディープ産駒のイメージを根底から覆した異彩の馬でもある。中山2500mも無事に凌駕して欲しい。
クロノジェネシス。宝塚記念は強かった。ただ、世間はあまりにもリスグラシューの幻影に捉われている。クロノジェネシスはクロノジェネシスである。大切なのは、天皇賞でフィエールマンに先着を許したという、その一点だけだ。
カレンブーケドールは自分のジャパンカップの本命馬。自分の評価は世間よりも2つほど高いと思ってはいるのだが、直線が短くて、コーナー4つの中山2500mはこの馬にとってどうか? ◎〇に劣らぬ脚力は認めつつ、今回は▲まで。
△
キセキと
ブラストワンピースは、前述で触れた言わば「凱旋門賞挑戦の亡霊」たちだ。昨日のグレイトフルSでジャコマルが逃げ切ったように、中山2500mでキセキが思い切り行った時は怖い。また、最近不調のブラストワンピースも、今年のAJCCを勝っている以上まだ見限れない。コーナー4つ+内枠という好条件なら、3着食い込みはあり得る。
単勝 ⑬
馬連 ⑬-⑨⑩(2点)
3連単 ⑬-⑨⑩-②⑥⑨⑩(6点)人気どころということで馬連2点勝負。アーモンドアイが主戦のルメールのエスコートで、体調不良でアーモンドアイに及ばなかったフィエールマンが、アーモンドアイに負けた牝馬2頭を引き連れてゴール。2020年の競馬はアーモンドアイが中心だった…という裏テーマでもある。

* * * * * * * *
…二日酔いにこのテイストでブログを書くのはしんどかったw
なお、当方の予想を参考にしてハズれても、責任は一切取りませーん!

「…?」
本日購入した東スポを見てびっくり。
一面トップがG1の
ホープフルステークスの馬柱ではなくて、有馬記念の話題だけ。
準メインで開催されていた頃の
阪神3歳牝馬Sとか、ジャパンカップと同日に開催されていた頃の
ジャパンカップダートが一面トップの扱いにならなかった記憶はあるけど…それでも裏一面とか、一面の上半分に馬柱くらいは掲載されていたと思うんですよ。
うーん。
今年のホープフルSほど、G1レースっぽくないG1レースって、過去になかったんじゃないですかねぇ。昨年や一昨年は有馬記念より後の開催で、有馬ほどの熱狂ぶりはなかったけど、ちゃんと前日の東スポ一面を飾っていた(よね?)し、あの
「競馬ファンだけの秘密のラストG1」みたいな裏開催ぶりが個人的にはむしろ好きだったりするんですよねえ。
で、さらに割を食ったのが
中山大障害と
阪神カップ。有馬記念前日のお祭り気分を盛り上げる最高の重賞レースなのに、今年はホープフルSが同日に配置されたために、特に話題にもならず、有馬記念とホープフルSの馬柱の陰に埋没しているような。
中山大障害とかオジュウチョウサンの活躍で近年注目を集めていたし、阪神カップなんて有馬記念の“露払い”として新設されたからこそG2レース最大の賞金額に設定されていたはずです。こんなことなら、せめて中山大障害くらいは有馬記念の同日開催にしちゃえばよかったのに…と思うのは自分だけでしょうか?
ちなみに来年のホープフルSの日程は、有馬記念の後の火曜日開催。今年だけイレギュラーなのはわかっちゃいますがねぇ。
まあ、自分は有馬記念の日の入場券がハズれた代わりにホープフルS(&中山大障害)の入場券が当たったんで、むしろ目一杯楽しんでやろうと思っとります!w* * * * * * * *
ある意味、そんな
「競馬史上で最も影の薄かったG1レース」として語り継がれていきそうな、2020年ホープフルSの予想なんですがw
先週の朝日杯FSをズバリ的中させたんで言うわけじゃないですが、とにかく2歳レースというのは、まだお馬さんも成長途上だったり、気性の問題もあったりで、
1番人気から買うのは普段のレースよりもリスキー。
特に今年は、秋の阪神開催が例年に比べて高速馬場となっていて、阪神JFではファンタジーSでレコードを出したメイケイエール、朝日杯FSでも2戦連続レコード勝ちしていたレッドベルオーブが話題になっていました。しかし今回のホープフルSでは、特にレコード勝ち経験のある馬も見当たらない。関東のG1で関東馬も多いし、単なるめぐり合わせってだけなのかもしれないけど、
抜きんでた力量馬がいない…とも言えるのでは?
■ホープフルステークス《GI》予想■
◎シュヴァリエローズ 〇ランドオブリバティ ▲ダノンザキッド
★アオイショー △アドマイヤザーゲ △オーソクレース
△タイトルホルダー △ヨーホーレイク と、いうことで、なんとなく朝日杯のグレナディアガーズとイメージが被る
シュヴァリエローズを本命に。ほら、同じ中穴人気だし、名前も9文字で最後は「ーズ」で終わってるしw
それは冗談として、注目したのは萩Sのレース内容。直線先頭に立って、2着・3着馬に迫られながらも、なかなか簡単に抜かせなかった勝負根性は特筆モノです。しかも2着馬は東スポ杯3着のジュンブルースカイで、3着馬は京都2歳S馬のワンダフルタウン。キタサンブラックを輩出したスパルタ調教に定評のある清水久詞厩舎が、デビュー当初からの“週2回追い切り”で鍛え上げた馬…と言われれば、その粘り強さも納得します。
新潟2歳Sの敗退は、出遅れ&馬場の悪いコース内を突くという、デムーロのドボチョン騎乗が災いしただけ。人気が
ランドオブリバティと
ダノンザキッドの2頭被りとなるのなら、はっきり言ってこのオッズは美味しいと思います。
ランドオブリバティは、レース内容を見ればまだまだ時計が詰められそうで、あっさり勝ってもおかしくはないんですが…個人的に
三浦皇成騎手騎乗というのがネックでして。三浦騎手ほどの腕ならとっくにG1を勝ってても不思議じゃないのに、いまだに未勝利というのは、それだけ勝負弱いということでは? ここであっさり勝つくらいならスマイルジャックあたりで勝ってたはずだろ、とw
自分はむしろ、ここで惜敗して、来年のクラシック戦線で初G1制覇を果たし、なんならダービージョッキーになるというドラマ作りの伏線になるんじゃないかと思ってたり。…まあ、乗り替わりがなければだけどね!(ヒデェ)
ダノンザキッドも、新馬戦は強い内容なんですが、東スポ杯の勝ち方に迫力がなかったというか。気性の問題もあり、惨敗もあるとみて3番手評価までで。
★はアオイショー。新馬戦勝ちだけですが、前述のようにこのレースにズバ抜けた力量馬がいないという見立てなので、連絡みは十分可能。時計もまだまだ詰められそうだし、一発に期待。
今のところの買い目はこちら。
単勝 ⑬
馬連 ⑬-①②③⑨⑩⑪⑫(7点)
3連単 ⑬-③⑨⑩-③⑨⑩(6点) ③⑩-⑬-③⑨⑩(4点)
3連複 ⑬③⑨⑩ボックス(4点)え? 「抜きんでた力量馬がいない」とか言う割には、③⑨⑩に集中して馬券買い過ぎてないかって?
違うんすよ、「抜きんでた力量馬がいない」というのは
「レースがアテにならない」ということでもあるわけでw
軍資金は有馬記念に回すとして、朝日杯FS同様、このホープフルSも東スポの扱い並みの金額で、ちょっとディフェンシブにいかせていただきます^^;
* * * * * * * *
で、本当は、すでに有馬記念も予想はほとんど決めちゃっているんですが、今晩は疲れたのでまたちょっと寝てから。
なお、当方の予想を参考にしてハズれても、責任は一切取りませーん!

さて、2020年も残すところ10日余り。書いた自分もゾッとするくらい暮れも押し詰まってまいりました。
相変わらずのコロナ禍で年末感も物足りない…というか、ホントに無事正月を迎えられるのか不思議なくらい。
よく小説や漫画で、戦時中なのに世間はその状況に慣れて感覚が麻痺してしまい、戦争などないかのような普通の毎日を送る…なんて描写がありますが、今がまさにそうなのかもしれません。もしかしたら、あと1ヶ月くらいすると、それこそ地域ごとに
「空襲警報」よろしく「コロナ警報」が発令されて、ステイホームという名の防空壕で2週間待機…なんてことも起こりそうで。
そんな戦時中でもいつも通り平和にバクチで明け暮れる生活が続いていることに感謝はしつつも、不穏に続いているのが
かっぱがれの大キャッシング生活。例年ほどではないにしろ、今年のバクチの負けも
マイナス14万強という収支になっております。むぎー。
コロナ禍でもつつがなく開催される
公営ギャンブルのファイナルグランプリロードも今週からいよいよ本番ですし、どこかで一発でかいのを当てて、昨年のようにバクチ収支をプラスにしようと目論んでおります。かっとばせー、かっぱがれー。
* * * * * * * *
で、そんな
“年末バクチ地獄”のオープニングを飾る朝日杯FS。
なんだか今年ってやけに難しい気がしません?
考えてみれば、去年ははっきり強かったサリオスがいたし、その前だってアドマイヤマーズとグランアレグリアだし、その前はダノンプレミアム。圧倒的な力量馬がいない(ように見える)朝日杯FSって4年ぶりなんですよね。4年前とか2016年ですよ。そりゃ忘れてますよ。欅坂46が「二人セゾン」リリースした頃のこととかあまり覚えてないっちゅうねん(←
待て待て、2戦連続レコード勝ちの
レッドベルオーブは強い馬じゃないのか?
心配なのは、2戦とも京都競馬場改修による変則開催で計測されたこと。特に今年11月開催の阪神は超がつくほどの高速馬場。さらに言うと、その2戦とも10頭立て、8頭立てと少頭数だったのも気になります。デイリー杯は直線で簡単に内へ入れましたが、16頭立ての今回、馬混みを抜け出せずにモロさを露呈する…なんてことも(鞍上が福永だしw)。
じゃあ、デイリー杯で+12kgでレッドベルオーブとアタマ差、上積み十分の
ホウオウアマゾンはどうだ?
心配なのは、今回は13番と外枠なこと。この馬、デビュー戦から3枠→1枠→1枠→1枠と、外枠から発走したことがないんですよね。デイリー杯のように無理やり前に行く競馬はしないと思うんですが、それでも外々を回らされて不利を受ける可能性も。
じゃあ別路線から、サウジアラビアロイヤルカップで強い勝ち方をした
ステラヴェローチェは?
心配なのは、2着だったインフィナイトが先週の阪神JFで14着と大敗したこと。不良馬場だったサウジRCは参考にならないかもしれないし、なんなら不良馬場で競馬をした反動で見えない疲れが残ってる場合も。
ボーッと心配ばっかしてんじゃねーよ!!(cv.木村祐一)
いやー、そうなんですよ。つまり、改めて整理しても、今年の朝日杯は信用に足る馬がいないんです。そういう意味では、少々穴っぽい馬から勝負した方が妙味もあるんじゃないですかねぇ。戦国時代ですよ。中村均元調教師のドヤ顔歴史予想の出番ですよ(そういうことじゃねえ)。
来週は有馬記念ですし、ここで軍資金を稼ごうが稼ぐまいが、どうせ来週になったら大枚をブワーッと叩いて勝負しちゃうんですから、穴っぽい馬券をボチボチ買って英気を養う所存。まあ、有馬は堅い決着になると思ってるんですが。
■朝日杯フューチュリティステークス《GI》予想■
◎グレナディアガーズ 〇ホウオウアマゾン ▲ステラヴェローチェ
★ロードマックス △ショックアクション △ドゥラモンド
△バスラットレオン △モントライゼ △レッドベルオーブ グレナディアガーズ、未勝利戦とはいえ、1400m戦で2着以下を大きく引き離した脚は、1ハロン伸びた方がむしろ武器になる印象(勝ち時計も1:20.4で、メイケイエールが破るまではレコードタイム)。前々走ではレッドベルオーブに1.2秒離されてますが、不利もあった上に、東スポのコメントにあったように「馬のテンションが上がっていた」となれば、度外視してもいいのでは。内枠も恵まれたし、調教も坂路で51.4秒と抜群の時計を出していて体調も万全。ダノンプレミアムの中内田調教師×川田騎手コンビで相性もよし。狙ってみる価値は十分でしょう。
京王杯組では、勝った
モンテライゼはいかにも1400m巧者な勝ち方でマイル適性に?なので、2着の
ロードマックスを抜擢。この馬も直線グングン伸びてきましたが、スパートが少し遅かった印象で、明らかに距離が伸びた方がよさそう。10番人気ということで★にまでしちゃいます。
気になってるのは新潟2歳S勝ち馬の
ショックアクションなんですが、デイリー杯を回避した際に一部報道で「朝日杯も出走は難しいかも」と出ていたのがどうにも気にかかります。間に合ったからこそ出走してきたわけだし、今回も坂路で53.8秒を出してるなら杞憂なのかもしれませんが、2歳重賞でこういう一頓挫あった馬が巻き返してくるパターンってあまりないような…?
ちなみに人気3頭のうち、かっぱがれはホウオウアマゾンを上位に取りました。外枠発走は気になりますが、前走のレッドベルオーブとの叩き合いなどを見るに、勝負根性もあって、直線でズルズル下がることはないような気がするんですよね。
今のところの買い目。
単勝 ②
馬連 ②-④⑤⑦⑧⑪⑬⑭⑮(8点)
3連複 ②-⑦⑧⑪⑬⑮-④⑤⑦⑧⑪⑬⑭(25点)
⑬⑮-④⑤⑦⑧⑪⑭(6点)…って、ここまで書いて、
ふとインスタントジョンソンのじゃいさんの予想を見たら、自分と同じ◎グレナディアガーズでビックリ。じゃいさんの神予想とかっぱがれの逆神予想が一緒ということで、光と影を結び時告ぐるカリオストロ公国の古き習わしで、巨大なローマ帝国の遺跡が阪神競馬場から浮き上がってくるかもしれないので、仁川近辺に住んでる皆さんご注意くださいませ(何の話だよ)。
* * * * * * * *
あ、ついでにボートレースGPの予想もしちゃえ。
素直に
峰竜太から。
西山、平本が割を食う展開で、
①-③④-②③④⑥(6点)…一発じゃ儲からんなぁw
なお、当方の予想を参考にしてハズれても、責任は一切取りませーん!
いつものように、プロレスファンにしか理解できない話題をば。
先日、旧知のプロレスファンA君と飲んでいた際、こんな会話になりました。
A「この間、世界最強タッグの決勝を観戦したんですけどね」
かっぱがれ「宮原&青柳組が優勝したやつ?」
A「そう。せっかくそんなヤングチームが優勝してるのに、いまだにかかってる曲が『オリンピア』で、客出しの曲が山下達郎の『クリスマスイブ』なんですよ」
かっぱがれ「ああ…確かになぁ。『オリンピア』も『クリスマスイブ』も、俺が中学生の頃の歌だもんなぁ。35年以上前か…」
A「2曲とも名曲なのはわかりますけど、新日本プロレスで言えば、猪木がメインでやってた頃のテレ朝スポーツテーマ曲をいまだに流してるようなもんでしょw いくらなんでも、そろそろアップデートしないといけないと思うんですけど」この会話をしていて、下記の記事を思い出したんです。
Nakajin:クリスマスソングは、DNAに刻まれるレベルに親しまれている名曲がいくつかあって、しかも何年も更新されてないじゃないですか。そこにあえて挑んでいくには、並々ならない覚悟が必要なのは、きっとどの世代のミュージシャンも感じていると思う。
Fukase:でも、もう逃げてちゃダメなんじゃないかって覚悟を決めたんですよね。10周年のこの時期に主題歌の話をいただけたのも、クリスマスソングというポップソングの究極のテーマに向き合えるいいチャンスだったんだと思う。
別に「山下達郎の『クリスマスイブ』は歴史に残る名曲である」ということを言いたいわけじゃなくてw
昭和歌謡がブームになったりとか、30年以上前の曲やマンガが現代でも中心に展開されているのって、人口の一番多い世代が若い頃に消費してきたのがその時代のコンテンツで、ビジネスとして今でも成立してるからだと思っていました。しかし、それ以外にも、今の若い人たちがその世代をリスペクトしすぎてる部分もある…ということに気づいたというか。
過去を超えるとか超えないとか、考えなくてもいいんです。昔のコンテンツはほっとけば必ず忘れられるものです。「いい作品は残る」といっても、それは本当に一握りのはずで。
今から30数年前、“ハナ肇とクレイジーキャッツ”のリバイバルブームが起こりました。若い人は知らない人も多いでしょう。60年代~70年代に日本中を笑いの渦に巻き込んだ、ドリフの先駆者的グループです。自分はまったく世代としては被りませんが、クレイジーの曲が大好きで、今でもちょくちょくiPhoneで植木等さんのC調ボーカルをゴキゲンに聴いていたりします。
しかし、今ではメディアでほとんど語られることがありません。なぜか?
――クレイジーを語る世代がメディア側でほとんどいなくなったからです。
結局、コンテンツに必要なものは“同時代性”なんだと思います。「歌謡曲は時代の合わせ鏡」なんて古い言葉もありますが、その時代にマッチしたいい曲・いい作品を作っていけば、おのずと過去を超えるものが出てくるはずなわけで。
だから、世界最強タッグでも、もう「オリンピア」や「クリスマスイブ」も流すのはやめて、最近の10~20代が聴くアーティストの曲を使えばいいんですよ。Official髭男dismでも米津玄師でもKing Gnuでもいい。リングに上がってるレスラーが若いんですから、俺たちみたいなアラフィフ客なんてほっときゃいい(その点、PPVイベントごとにテーマ曲を選ぶWWEはさすがというか)。
「80~90年代のカルチャーは良かった」と主張しすぎる40歳以上の世代と、それを認めてしまう30歳以下の世代。なんか歪んでる気がしてしょうがないんですよね。文化の退廃…とまで言ったら大げさですかね?
…って、「鬼滅の刃」よりも「北斗の拳」のほうが面白いと思ってしまう自分に、そんな説教なんか言われたくないんだろうけどなぁw* * * * * * * *
お待たせしました、阪神JF予想をドン。
■阪神ジュベナイルフィリーズ《GI》予想■
◎オパールムーン 〇ソダシ ▲インフィナイト
★ユーバーレーベン △エイシンヒテン △サトノレイナス
△ジェラルディーナ △ポールネイロン △メイケイエールオパールムーンについては、前走のファンタジーSのVTRをとにかく見て欲しい。スタート出遅れて、直線に入っても絶望的な最後方。そこから信じられないような脚を使って2着に食い込んでいるのです。上がりタイム実に33.5。次に上がりの早かった馬でも34.2ですから、まさに引退したアーモンドアイのような“異次元”の追い込みです。2着だったということで、あまり目立った人気のないのがまたいいところ。“ポツン”得意の横山典騎乗はいいんだか悪いんだかわかりませんが、まあ実績はあるということで。波乱期待の◎。
逆にファンタジーSを勝った
メイケイエールは、勝ち方を見るに1600mは長いような気がするんですよねぇ。武豊だし印は回しておきますが…。
ちなみに
ソダシ。本来は抜けた1番人気になってよさそうなものなのに、
サトノレイナスや
インフィナイトへと印が流れていて、むしろオイシイ気が。昨年のようなパンパンの超速馬場ならまだわかりませんが、今年は連続開催でほどよく荒れており、クロフネ産駒のソダシには好都合だと思うんですけどねぇ。
★はそのソダシと札幌2歳Sで好勝負を演じた
ユーバーレーベン。前走は案外でしたが、それが気性の問題とするなら今回は走っても不思議じゃない? うまく輸送をクリアしてくれることを期待して。
今のところの買い目。
単勝 ⑫
馬連 ⑫-③⑥⑦⑪⑭⑮⑯⑱
⑥-⑪
3連複 ⑥⑫-③⑦⑪⑭⑮⑯⑱
⑪⑫-③⑦⑭⑮⑯⑱ポールネイロンや
エイシンヒテンが逃げ残るとかなり配当的にはオイシイけど、ソダシも前に行く以上ペースは遅くならないだろうからなぁ。あまり早過ぎちゃうとソダシもタレちゃうだろうし。
* * * * * * * *
よく「日本の最強馬ベストテン」なんて企画があるけど、これも“同時代性”で選ばれるものであって、本当の強さなんてわからないと思うんですよ。
といっても、アーモンドアイの9冠ドラマを特に広げもせずに、名馬といえばオグリギャップの話題をメディアはこれからもする可能性があるわけでw
常に目の前でアップデートされる最強馬の情報をインプットすると同時に、過去の名馬へのリスペクトも忘れない。そんな競馬ファンでありたいと思います…。
なお、当方の予想を参考にしてハズれても、責任は一切取りませーん!

そんなわけで、歴史的な一戦をライブで堪能してきました。
一週間経って思うのは…なんだかあっけなかったというか。
キセキの大逃げから直線を3強がグングン迫っていったシーンは、あまりにもできすぎていて、目の前で起こっていることを瞬時に脳みそが現実とは認識してくれなくて。馬券をゲットしていれば感想も違っていたのかもしれませんがw

15年くらい前に買ったポンコツ一眼を久しぶりに持ち出して、夢中でシャッターを切ったけど、あまりにもキセキが大逃げしすぎて全頭が画角に収まってくれず、ロクな写真も撮れぬまま、気がつけば2年前と同じようにLONGINESが映し出す「2:23.0」のタイムと、曇り空から一瞬のぞいた夕陽を呆然と眺めていたという。

それにしても、片山まさゆき先生と以前からよく話しているのですが、
「2強対決に2頭決着なし、3強対決に穴決着なし」という格言が今回も成立してしまいました。てか、本命の
カレンブーケドールと
デアリングタクトが3着の写真判定になっている間、
「もう馬券はどうせハズれてるから、デアリングタクト3着になってろ」
…と、思っていた自分が我ながら不思議でしょうがないです。次の3強対決の時は3連単のボックス6点買いに鼻血出るほどぶっこんでみようかなぁw
* * * * * * * *
それにしても、
チャンピオンズカップ。何を予想すりゃいいんですかってくらい
クリソベリルですな。
ここまで
秋のG1は7連続1番人気馬が勝ってきてるわけですが、それでも予想の時は、なんとなく死角らしきものもありました。
スプリンターズS:グランアレグリア…【死角】久々
秋華賞:デアリングタクト…【死角】久々
菊花賞:コントレイル…【死角】距離
天皇賞・秋:アーモンドアイ…【死角】久々、前走完敗
エリザベス女王杯S:ラッキーライラック…【死角】前走敗退
マイルCS:グランアレグリア…【死角】ライバル強力(サリオス)
ジャパンカップ:アーモンドアイ…【死角】ライバル強力(3強対決)しかしですよ。今回のコントレイルは
まったく死角がない。国内のレースはすべて圧勝。ライバル不在。ローテばっちり。無理やり見つけるなら外枠ってくらいですか…といっても、大外で優勝してる馬も普通にいるしなぁ。
ただし、ですよ。もうこうなったら理屈じゃなくて、博奕的な発想。7戦やって出た目(G1馬)は5頭。
いわば、次の6つ目は手本引きで言うところの“大戻”。大戻に波乱はつきものじゃないですか。「(1番人気じゃない馬が勝つ)目はいつ出る?いつ出る?」というJRAとの心理戦。波乱の目は阪神JFじゃなくて、この胴で張らせてもらいやしょう。お天道様に背中を向けて歩く、馬鹿な人間でございます。
■チャンピオンズカップ《GI》予想■
◎エアアルマス 〇クリソベリル ▲チュウワウィザード
△カフェファラオ △クリンチャー △サンライズノヴァ逆転の目は
エアアルマス。前走みやこSが1.3秒差の4着と大惨敗だったわけですが、骨折明けで14kg増と絵に描いたような叩き台。出走メンバーに先行馬が多くいて、この馬にとって展開は不利ですが、そこは最近ノリノリの松山。追い切りの感じを見るに、デアリングタクトよろしく追い込み強襲…なんて芸当まで考えてるかもしれない。“一か八か”で買うに相応しい爆弾馬ではないでしょうか。
とはいえ、クリソベリルをさすがに対抗以下には落とせないので買い目は絞って。ルメールの捨てた
ゴールドドリームに上がり目はなしと判断して、無印としました。
今のところの買い目。
単勝 ④
馬連 ④-⑤⑦⑧⑪⑮
3連単 ④-⑤⑦⑧⑪-⑤⑦⑧⑪
④⑮-④⑮-⑤⑦⑧⑪
3連複 ④⑮-⑤⑦⑧⑪
④-⑤⑦⑧⑪どこか中途半端というか、
ぶっちゃけクリソベリル絡みが本線ですw エアアルマスの“スイチ”で張れないところが博徒・かっぱがれの弱いところ…ほえほえ。
* * * * * * * *
コントレイルとデアリングタクトが次に遭遇するレースは、来年の大阪杯あたりになるんでしょうか。その頃にはコロナ禍も多少はマシになってるといいなぁ。そしたらGO TO使って、GW前に大阪遠征っていうのもオツかもしれない。
♪どこに男の夢がある~。
なお、当方の予想を参考にしてハズれても、責任は一切取りませーん!