今年ほど心浮かないダービーウイークはない。
もちろん、ほとんどの意味で、コロナ禍による「無観客競馬」で日本ダービーが開催されるからだ。
我々にとってのお祭りといえば年2回、有馬記念とダービーである。ホープフルSが終わって除夜の鐘が鳴り、初日の出が昇って金杯が始まれば、競馬は日本ダービーの大団円に向けて収束する。安田記念、宝塚記念で夏競馬の移ろいを感じ、新潟記念も終われば号砲一発、秋競馬がジャパンカップへとひた走り、師走の喧騒とともに有馬記念がやってくる。それが競馬ファンの歳時記だ。
風薫る新緑の季節、青空の下、府中本町の駅のホームを駆け上がり、歩道橋から西門のチケット売り場を抜ければ、ぎゅうぎゅうの観客で埋まった府中競馬場の大パノラマ。2020年のダービーに、あの高揚感沸き立つ風景はない。それが寂しい。

そして、もうひとつ。今年のダービーは予想のしがいがない。2強、いや1強か。「無敗のダービー馬」という栄光のフレーズは、穴党の倒錯する思いをさらに複雑にする。
ましてや金曜日の昼にである。医療従事者のためにと、銀色に光るブルーインパルスが飛行機雲をたなびかせ、都心上空を編隊飛行で華麗に舞ったとまでなれば、もはや
コントレイル(=飛行機雲)のダービー勝利は約束されているのかもしれない。あと凡人にできることは、「“ブルー”“イン”パルス」で青枠の内側、
ブラックホールとの穴馬券に望みを託すのみか――。
しかし、である。ひとつだけ心に引っかかることがある。コントレイルの鞍上、福永祐一の現状である。
どうも自分の中に、福永が大一番でミラクル騎乗を成し遂げた印象がない。冒険は避け、とにかく折り合いを優先させて馬を好位に取りつけ、その馬なりの脚で勝つ――もちろん、技術があってこその「優等生騎乗」なのだが、それゆえ進路を塞がれて惨敗するケースも多い。
念願のダービーを勝った
ワグネリアンの騎乗がベストであったかといえば、やはり「NO」である。スムーズなスタートに専念したばかりに思ったよりも馬が前に出てしまい、普段脚を貯めてレースをするワグネリアンに先行して立ち回ることを余儀なくさせた。少なくともプラン通りの勝ち方ではなかったはずだ。そこはスローペースをいち早く読み、騎乗する
レイデオロを向正面で先頭に押し上げるという“奇襲”でダービーを勝ち取ったルメールとは対照的である。
そして、皐月賞でのコントレイルの騎乗も、決して褒められたものではない。最内枠で道中進路を失って、大外ぶん回してからの勝利である。コントレイルの勝ち方が評価されるのは、あの不利だった展開を物ともせず、
サリオスとのデッドヒートを易々と制したからだ。
現役騎手でダービーを2回以上勝った騎手は3名だけである。武豊、横山典、デムーロ。厳しい言い方だが、その3名と並ぶほど、福永に資する能力があるのだろうか。
人馬一体の不安が無人の府中に影を落とす。コントレイルを撃つとしたら、ただこの一点のみ。
■東京優駿《GI》予想■
◎サリオス 〇コントレイル ★ワーケア◎はサリオス。まず福永と比べて、鞍上がオーストラリアの若き天才騎手、ダミアン・レーンなのが心強い。初の短期免許を取得した1年で、年間G1&Jpn1を4勝。これは並大抵の外国人騎手にはできない大偉業だ(ちなみにルメールですら、短期免許からG1初勝利までに3年かかっている)。レーンにはすでに、日本で「ダービージョッキー」の名に冠する資格を有している。
皐月賞のサリオスが経済コースを通った楽な2着だったかといえば、決してそんなことはない。サリオスと同じ位置にいた馬は、
ウインカーネリアン以外すべて惨敗している。馬場の悪い内側のあの位置から、レース2位の上がりタイムを出していること自体が異常なのだ。
また、コントレイルの評価が高まれば高まるほど、2005年の暮れの雰囲気を思い出す。有馬記念で、単勝オッズ1.3倍の
ディープインパクトが伏兵・
ハーツクライに敗れる大波乱。言うまでもなく、コントレイルはディープインパクト産駒であり、サリオスはハーツクライ産駒である。
さて、そこでもう1頭ダービーに出走するハーツクライ産駒の
ワーケアだ。不利を受けたホープフルS、重馬場に脚を取られた弥生賞と、底をまだ見せていないこともさることながら、2005年の有馬でハーツクライに乗っていたルメールの騎乗という巡り合わせにも注目する。あれだけの実績を持っているルメールが、ダービー勝利は前述したレイデオロの1勝のみという不思議。福永二度目のダービー制覇を阻むとしたら、実はルメールが最も適任なのかもしれない。
単勝 ⑫
馬単 ⑤=⑫
馬連 ③-⑤⑫
3連単 ③⑤⑫ボックス当然、⑤-⑫の馬単は押さえ程度…となる。
正直、コントレイルが負けるとはほとんど思っていない。しかし、これはダービーだ。自粛自粛で疲れ切って退屈な日常を紛らわせる、不要不急なお祭りだ。いくばくの儲けを求めて当たり馬券を買うのではなく、ロマンを求めて夢を買おう。
そして思い出すのだ、2020年の競馬は面白かった、と。どんな結果になったとしても、忘れられないダービーにしようじゃないか。
* * * * * * * *
…すいませんね。ダービーはいつもこんな感じでおセンチな気持ちになってしまう^^;
次回からは、またロクでもないクズブログとしてガンバリマス。
なお、当方の予想を参考にしてハズれても、責任は一切取りませーん!
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そういえばこれ一応ギャンブル日記なんで、こんなこと書いちゃいますけど。
自分はギャンブルが好きです。ある程度は痛い目に遭うのもギャンブルだけど、ギャンブルは人生を豊潤にすると本気で思っていて。大学時代に競馬や麻雀を覚えて、気がついたら『近代麻雀』の編集部で働いて、いつの間にかいっぱい負けて、負けすぎてマンガの題材にまでなっちゃったけどw
その間、ギャンブルが縁で本当にいろんな人とお会いすることもできたし、普通に仕事をしていたら絶対に出会えないような有名人ともお友達になれた。こんな自粛自粛で窮屈な世の中でも、モニターを見ながらワクワクドキドキできちゃう。もちろん、ほんのたまに、お金が儲かったりする。
確かにロクでもないことも多いけど、幸い人生が破綻するところまでには至ってないし。今のところだけど( ;∀;)
このまま無事に定年を迎えられて、独身の年金生活になっても、それなりに楽しく生きていけそうな気がするのは、ギャンブルを趣味にしてるからだと思う。競馬場、パチンコ屋、雀荘、競輪場、ボートレース場…ジジイになってからの「本格デビュー」をちょっと楽しみにしてる自分がいたり。
だから、麻雀がノーレートだけで語られるようになるのは、自分はちょっと寂しい。このブログを始めた頃くらいまでは麻雀の勝ち負けをもう少しだけ生々しく書けたのに、はっきりいって今は憚れるからね。
黒川検事長の「賭けマージャン」報道を端に発して、国会で「点ピンは…」なんて答弁もあったけど、正直、あまりこの話題が大きくなるのはよくないと思ってて。雀荘以外でプライベートなオンレ麻雀が摘発されることはほとんどない。あの答弁は「訓告」の言い訳だけではなく、巷の麻雀の実情を追認してくれているもので、変に揶揄したりしていると、麻雀業界が「八つ当たり」される可能性だってある。
…とにかく。何が言いたいかというと。
このコロナ禍のおかげで、至高のレジャーである「ギャンブル」の肩身がまたも狭くなってしまっている現状を、激しく憂わずにはいられないのであります。
* * * * * * * *
さて。いろいろと鬱屈した中で、しょうもないオークスの予想をぶちかますわけですがw
桜花賞の際、
デアリングタクトの叩き出したエルフィンSの時計が例年と比べていかに凄いかを調べて的中することができました。なので同じように、桜花賞組以外の重賞のタイムが例年と比べてどうかを調べてみたわけですよ。
スイートピーS 1:47.1(レースレコードより+0.1)
フラワーC 1:48.2(レースレコードより+0.8)
フローラS 1:58.7(レースレコードより△0.8)まあスローペースとか馬場差とか細かいところを省いていてかなり乱暴な比較なのですが、
これだけ見たらフローラS組が優秀に見えませんか?そう考えると、前日オッズで5.7倍という2番人気の
デゼルは、ちょっと人気になりすぎじゃないの?って思っちゃうわけですよ。確かに上がりが32.5はスゴいんだけど。
そんなことも踏まえて、予想はこちら。
■優駿牝馬《GI》予想■
◎デアリングタクト 〇クラヴァシュドール ▲ホウオウピースフル
★ウインマリリン △デゼル △マルターズディオサ △ミヤマザクラまあ至って普通w
やっぱり桜花賞のデアリングタクトのパフォーマンスは素晴らしかったと思うんですよ。あの重馬場で1頭だけ36秒台の上がりを使ってるわけですから。問題は馬体重が戻ってるかどうか。追い切りが軽く、ダービー挑戦と言っていたのも疲労を考慮してのものだった…とすると、初の遠征競馬も含めて、不安がない訳でもないんですが。
そこで
クラヴァシュドール。爆笑問題の田中さんがいう通り、三角付近での不利を考えれば、デアリングタクトに次ぐ2番目の上がりタイム(37.1)は上々。調教後の馬体重を見るといまだに成長してるように見えるし、内枠、長距離、府中大好きハーツクライ産駒…と好転する条件だらけ。デアリングタクトの状態次第では、本命に変えることまで考えてますよ、ええ。
前述の通り、フローラS組の2頭を
デゼルや
マルターズディオサよりも上位に。ただ、
ホウオウピースフルはクイーンCで
ミヤマザクラに負けてるし、レーンから乗り替わりもマイナス。ここも当日の気配次第でミヤマザクラを厚く買うかも…考えてみたら出走する18頭中8頭がディープ産駒なのに、厚く買う4頭全部が非ディープ産駒って我ながら偏ってますなぁw
そんな訳で今のところの買い目。
馬連 ④②⑤⑩⑯ボックス
馬単 ②−④
3連複 ②④−①⑤⑩⑯⑰
3連単 ②④−②④−①⑤⑩⑯⑰…②が本命じゃないのか、これw 金額はもちろん差をつけますが、なんとしてもガミにはしないようにせんとなぁ。
実は今年春の残りG1は、どうも宝塚記念以外荒れないような気がしてきています。
4/7に緊急事態宣言が発令して以来、G1はずっと1番人気が連に絡んでるって気づいてました? 世の中が荒れ荒れだから、競馬くらいは堅く収まるようにできてる…のかも?
なお、当方の予想を参考にしてハズれても、責任は一切取りませーん!

一週間で状況はいろいろ変わりますな。
痛風の発作が出てから約一ヶ月が経ちました。この緊急事態宣言の中、きっちり禁酒も守り、体調もよくなるかと思っていたんですが…
正直イマイチ。いや、発作はさすがにずいぶん治まったんですよ。それでも、まだ歩くとちょっとひっかかるというか、なんとなく鈍痛がして全力疾走は無理(いや、日常生活で全力疾走とかそうはないと思いますがw)。
そんなこんなで自粛生活を過ごしていたら、先週の土曜あたりから今度はなんだか背中に違和感が…。
ピッキーン!あだだだだ。なんだこれ。
身体を少し動かすと、右肩の肩甲骨付近にシクシクする痛み。寝違えたのか、低気圧の通過で肩こりが激しくなっているのか? 一晩寝たら治るかと思ったら、まずその前に仰向けになれなくて眠れない。体を左向きにしたりうつぶせになると多少痛みは収まるけど、ちょっと動かすだけでもピキーンと痛む。
なんとか2,3時間ほど眠れはしたものの、痛みは翌日になってもまったく引かず。NHKマイルもスカッとハズし、それが引き金となって、何もせずともピキピキと痛むように。
背中の痛みってほとんどは肩こりからくるらしいんですが、実は怖い病気がひとつあります。それは
大動脈解離。文字通り大動脈の内側の壁が裂ける病気で、胸や背中に激痛が走るそうです。高血圧の方に多く、以前、会社でもこの病気で急死された方がいて、それ以来ずっと気になっておりまして…。
一度気になったらもう止まらない。自力では動けるので、自転車に乗って5分の救急病院へ。
まず血圧を測ったところ、なんと184-130。普段から165-110くらい高い血圧なんですが、これはさすがに異常。とりあえず、心電図とレントゲンを撮って、おそろおそろ診察室に入っていくと…。
医者「大丈夫、内臓系じゃないです。まあ、肩こりとか疲労ですね」ああ、よかった。血圧が高かったのも「人間、痛いときは血圧が上がるもんなんですよ」とあっさり。冷静に考えてみれば自転車で移動できるくらいなんだから、そんな病気のはずがないんだよなーw
とりあえず、筋肉の張りをやわらげる飲み薬や塗り薬、湿布、それから、普段から血圧が高いということで、血圧を下げる薬を2日分もらって帰宅しました。
薬のなくなる火曜日に改めて病院に行って診察を受けてみましたが、結果はやはり「
肩こりの酷いヤツ」。その日の夜にいやらしくない意味でのマッサージのお店に初めて入店し(だから誤解を呼ぶからw)肩と背中を重点的に揉んでもらったところ、首がエクソシストばりにグルグル回せるほど軽くなり、症状も徐々に緩和。今日になって、ほぼ完治した感じ。
おそらく、この緊急事態宣言下でジムはおろか外出も少なくなり、テレワークで座ったりする機会も増えて、身体の骨格が歪んでしまったのが原因ではないかと思っています。 「テレワークでストレスが減って健康になった」って話もずいぶん聞くんですが、なんでこんなことになるんでしょうねぇ…w
* * * * * * * *
さて、こうなると病気を吹っ飛ばすほど競馬で大儲けしたいところなんですが、痛みは止んでも不調は続きっぱなしのG1予想。しかしヴィクトリアマイルはさすがに簡単、
アーモンドアイから2点くらいに絞って、病院に行く治療費くらいは取らせてもらおう。
…って、考えていたんですけどね。
実力はあっても、
勝負は「運」次第であることは、博奕打ちには常識。香港マイル回避→有馬記念出走で惨敗→輸送後にドバイWC中止…と、どうもアーモンドアイには自らの動きで勝ち運を逃してきたことが多い気がするんですよ。昨年の安田記念の敗北も、鞍上ルメールの都合や「府中コースなら勝てる」という慢心が産んだ因果ではないかと思ってるし。
思い出すのが4歳春の
ウオッカ。強行スケジュールでドバイ遠征に向かった後、「牝馬同士なら大丈夫」とでも思ったのか、まさかのヴィクトリアマイル参戦。案の定、デビュー時以来最低の478kgという馬体重で、パドックで見ても明らかに身体がガレており、伏兵・
エイジアンウインズに敗退する結果に。
とはいえ、翌年のヴィクトリアマイルではきっちり雪辱を果たしています。だいたい、アーモンドアイはドバイでレースをして疲労が残ったわけでもないですし、今週の追い切りを見る限り体調はバツグンで隙などないように見えますが…。
まあ、はっきり言っちゃえば、
宝塚記念を考えずにヴィクトリア→安田と楽な道を選ぶアーモンドアイが嫌いなだけです。有馬記念を「ファンのため」なんて言い訳して出走させたくせに、時期的に無観客競馬が解除されて歴史的なレースになるかもしれない宝塚記念はルメールが乗らないからガン無視とか、同じグランプリなのに「なんやそれ」とw
■ヴィクトリアマイル《GI》予想■
◎ノームコア 〇アーモンドアイ ▲スカーレットカラー
★ラヴズオンリーユー △サウンドキララ
△ダノンファンタジー △ビーチサンバ △プリモシーン本命をノームコア、スカーレットカラー、ラヴズオンリーユーの3頭ですごく悩みました。正直、当日の気配次第で変えちゃうかもしれませんが…。
スカーレットカラーが押せないのは、騎乗が石橋脩だから。NHKマイルCでの
タイセイビジョンの乗り方に納得がいかないんですよね。当日の府中は前が残る馬場状態だったので先行させたのかもしれませんが、それが原因か、直線での伸びを欠き4着。どうも石橋騎手は騎乗がオーソドックス過ぎて、外国人騎手が得意な「ミラクル騎乗」はできないイメージがあります。スカーレットカラーが強くても、主戦である岩田のような思い切った騎乗を石橋騎手ができるかどうか…。
そして
ラヴズオンリーユー。自分、昨年秋まではアーモンドアイよりも強いかもしれないと思ってました。ただし、この馬もアーモンドアイと同様ドバイまで行ってしまい、不ヅキが気になるクチ。昨年のエリ女以降、香港・有馬を立て続けに回避したりして、疲労の残りやすい馬なんではないかという予感もヒシヒシと…。ディープ産駒だし、1600mでも好勝負は可能だと思うんですが。
そんなわけで、消去法で◎は
ノームコア。高松宮記念の惨敗は気になるところですが、初めての1200mで太目残りと理由ははっきりしてる。馬場も少し渋めがちょうどいいハービンジャー産駒。横山典の連続騎乗確保は、アーモンドアイやラヴズオンリーユーと違ってツキもありそう。昨年の勝ち馬なのに、リピーターの多いヴィクトリアマイルでこの人気というのも、はっきりいってオイシイでしょ。
馬券は馬連⑫-⑯にがっつりツッコミつつ、①⑫⑭⑯の馬連と3連複BOX。あとは馬連を⑯-②⑤⑦⑱。この辺は少し流すだけでも元は取れるでしょ。あとは当日の気配次第で⑯単勝と、3連単⑫⑯-⑫⑯-①②⑤⑦⑭⑱か①⑫⑭⑯ボックスを選ぶ予定。
なんだかんだでアーモンドアイは3着以上には来そうだなぁ…という馬券ですw* * * * * * * *
…あ、言い忘れてました。高血圧に関しては背中の痛み関係なく、今後も継続的に治療することとなりました。10数年前のダイエットに成功して以来、血圧のコントロールも成功したと思ってたんですが、ここ数年のリバウンドですっかり元に戻ってしまって…トホホ。
まあ、51にもなったし、年相応なんだろうなぁ。
そう、
実は今日が誕生日なのwww神様ー、早く病気以外のプレゼントをくださいー!
なお、当方の予想を参考にしてハズれても、責任は一切取りませーん!
無味無臭なGWも淡々と明けて、木金は職務事情的に出社することに。どうせ外に出るならと、帰宅時に日常的にやっていた1時間ほどの散歩もすることに。
木曜日は上野。

金曜日は池袋。

もちろん普段よりも人通りはまばらなんだけど、たとえば時短営業で閉店している池袋の西武百貨店の前では、コンビニあたりで買ってきた缶ビールとつまみで、何人かで固まって立ち飲みを繰り広げているグループが複数いる。
外で楽しそうに飲んでる連中を不謹慎とまでは思わないけど、50も過ぎても自分は恐ろしいほど人間ができていないので、「いいご身分だな、ちくしょー」と心の中で吐き捨ててみたり。
しかし、GW後で外出自粛が緩み、ソーシャルディスタンスなど取れそうもない埼京線の中で改めて考える。「感染予防」という意味なら、こんな電車に乗る自分たちよりも、この後ガラガラな電車に乗って帰る彼らたちの方が、よっぽど安全じゃなかろうか、と。
人がたくさん集まるパチンコ店に非難が集中し、他県ナンバーの車に「コロナカエレ」の張り紙が貼られ、夜の街はひっそり静か――。ブルーハーツの「TRAIN-TRAIN」の歌詞が頭にもたげる。弱い者たちが夕暮れ、さらに弱い者を叩く。加速するブルースは、果たしてコロナのせいだけなのか。
どうもアフターコロナを生き抜くには、日本人が大好きで、今も声高に叫ばれる「団結」よりも、「いかに人と違うことをする」ってことの方が大切な気がする。なるべく他人と関わらない。脱「ONE TEAM」。「あたらしい生活様式」というのはすなわち、「お利口な無頼」になること。
マスク着用、常に消毒ジェルを携帯してこまめに手洗いを心掛け、自家用車で移動。行動はなるべく人のいない夜遅く。やっかみ交じりの同調圧力には抗って、頭を使って生きていけば、天国とまではいかないまでも、もっと気楽に生活できる。抱きしめる彼女はいなくても、ロマンチックな星空でシュールな夢を見るくらいならできるだろう…。
こんなどうしようもない妄想に耽るのもストレスのせいなのか。痛風の発作で禁酒してからもうすぐ一ヶ月。解禁は競馬で勝った後、夜中に一人、近くの公園でハードボイルドにキメてみるかなぁ。
* * * * * * * *
なぜここまで枕がおセンチなのかといえば、とにかく競馬が絶不調というのもあって。
天皇賞・春:抑えでフィエールマンとミッキースワローからスティッフェリオへ流していたのに、なぜか普段は買わない3連単にしてしまい、3連複の万馬券を取り逃す。
かしわ記念:アルクトスとワイドファラオのどちらかを軸にするか迷いアルクトスにしたらワイドファラオが勝ち、念のため買っていた2頭軸の3連複も、アルクトスが最後の最後に差されて4着になりパー。
京都新聞杯:アドマイヤビルゴが堅いと思って⑥⑩⑪の3点に絞ったら、まさかのその3頭できれいなタテ目決着…。今年前半の好調ぶりはどこへやら、もはや地獄モード一直線で、正直あまり今回のNHKマイルは乗り気ではないんですが…それでもですよ、
レシステンシアだけは買いたくない。
重馬場の桜花賞をハイラップで逃げて、最後は
デアリングタクトと叩き合い。疲労が心配なところで稽古も軽く、生まれて初めての遠征競馬…。こればっかりは自粛無用な、不安要素の百貨店。かつてNHKマイルを制した牝馬
メジャーエンブレムと比べる人も多いんですけど、メジャーエンブレムは関東馬。東京コースの経験もあったし、同じ文脈では語れないような。
■NHKマイルカップ《GI》予想■
◎タイセイビジョン 〇シャインガーネット
▲プリンスリターン ★ラインベック △ラウダシオン
△ルフトシュトローム △レシステンシアダービートライアルが終わって見えてきたのが、クラシック出走組のレベルの高さ。素直に考えれば、
サリオスと0.4秒差だった◎
タイセイビジョンでいいんではないのかと。針すなお(意味不明)。
○
シャインガーネットは秘中の穴馬としてずっと考えていたんだけど、東スポの山河が1面でドカンと書いちゃったことで、ちょっと人気が上がりそう。前走ファルコンSでの直線の伸びは「サウスポー」としか形容のできない脚だし、重馬場の時計で1:21.3は破格。フェアリーSの4着はマーフィーが正攻法で乗りすぎただけ。前走で改めて「操縦法」を看破した田辺なら、アッと驚く仕事ができるかも。
で、ダービートライアルの2レースとも皐月賞惨敗組で決まったということで、
★ラインベックは目をつむって買いたい。もしかしたら、今年の皐月賞は直線に入った時点で
コントレイルとサリオスのマッチレースになったので、他馬はあまり消耗しなかったのかも…なんて大胆な推測もできそうw
地味に時計の速かったNZトロフィー、勝った
ルフトシュトロームもいいんだけど、強敵相手に揉まれてきたという意味なら、むしろ
プリンスリターンを上位に。朝日FS出走でタイセイビジョンに次ぐ着順。本調子じゃなかったアーリントンCで3着なら、上積み込みで期待してもいいのでは。
ちなみに3番人気・無敗の毎日杯馬
サトノインプレッサ。不利をものともしない勝負根性は評価できても、毎日杯は出走メンバーが手薄な10頭立て。フルゲートのG1・初の遠征競馬と克服する要素も多く、見送らせてもらいました。
ということで馬券なんだけど…ホントに自信がなくてw ◎と○から馬連と、◎○3連複2頭軸。馬体重次第で◎○▲★の3連複ボックスを追加…ってとこくらいでしょうか。
こんな自分が絶不調時だからこその逆神馬券、レシステンシアとサトノインプレッサを絡めた馬券が皆様にはオススメですよwハードボイルドな祝杯はいつになるのやら…。
なお、当方の予想を参考にしてハズれても、責任は一切取りませーん!

皐月賞の前日のこと。この自粛自粛でいよいよもってシビレを切らした呑み仲間連中と示し合わせて、
オンライン飲み会を決行することになりました。
「酒量が進む」「酔いやすい」「ダラダラして終わるきっかけを失う」とデメリットはいろいろ聞いていたので、時間は2時間と区切って、お酒も少々たしなむ程度の量を用意。
…のはず
だったのに、実際にやると予定の時間ではなかなか終わらないし、終わらないから酒も閉まってあった焼酎を飲み始めるしで、
いつも以上の泥酔。対策はまったくのムダw
うつろになりながら無理やり切り上げた後、布団も敷かずにそのまま寝てしまったんですが…。
ZZZZZZ…
……
ズッキ――――ン!ぎぃいやぁああああああッ! 起きた途端、
右足のアキレス腱付近で言葉にならない痛み。よく正座をしてたりすると、足がシビれたりするじゃないですか。そのシビれる部分すべてが痛みに変わったかのような激烈さ。痛みで立つ事すらできない。確かにここ数日、妙に靴擦れがするなぁ…なんて思っていたんだけど…。
ああ、これはきっと間違いない。痛の風ってヤツだ。痛風だ。実は私、尿酸値が異常に高く、12年前までは薬を飲んでおりました。ダイエットで毎朝もずく酢を食べ始めてからというもの、数値は劇的に改善し、お医者さんからも「お薬不要」の太鼓判を押してもらっていたのですが、ここ数年は酒量も増えて体重も徐々にリバウンド。最近の健康診断では数値も戻りつつあったけれど…。
やはり、この自粛生活で自宅でも毎日お酒を飲むようになり、水分も普段より取らなくなってしまっていたことが影響したんでしょう。尿酸値は高いとはいえ、発作が出たのは生まれて初めてです(ちなみに発作が出ない状況は、痛風ではなく「高尿酸血症」と言います)。
痛い痛いとは聞いてましたが、まさかここまで痛いとは…。3日間くらいは痛みで満足に寝ることもできませんでした。前回のブログ同様、変な言い方ですが、テレワーク移行中で本当に良かったなぁ、と。
あれから2週間経ち、さすがに普通には歩けるようになりましたが、まだアキレス腱が伸びる時に鈍痛がして、ランニングをするにもちょっとしんどそう。
かっぱがれ号、脚部不安で長期離脱…ってところでしょうかw GWが終わるまでには軽い運動くらいできるようになりたいなぁ。
* * * * * * * *
天皇賞…実は盟友の鯖鯉と一緒に現地観戦する予定を組んでいたんですよねぇ。「無観客開催で見れないなら四国にでも行くか」なんて言っていたんですが…今思えばホントに楽観的でしたね^^; まあ、そんな裏事情はさておき。
昨年同様、フルゲート割れということで、今年もスローペースは確実?
…自分はそう思いません!(あばれる君の顔まねをしながら)
まずは
キセキの存在。気性難で出遅れ確実…という下馬評ですけど、武豊がスタートを出遅れたなんて、89年桜花賞の
シャダイカグラ以来ないんじゃないの?w キセキがスタートよく逃げたとしたら、
アーモンドアイが世界レコードを樹立したジャパンカップを引っ張った時のように、気性で引っかかるスローペースにはしないと思うわけですよ。
もうひとつハイペースになる要素として、2頭出しの厩舎が複数あること。特に人気馬
ユーキャンスマイルを擁する友道厩舎では、もう1頭
エタリオウも参戦します。昨年のようなスローペースでは
フィエールマンには勝てないとわかってる以上、キセキがいけない場合はエタリオウにペースを引っ張らせる指令が下りてるんではないかと。それは
ダンビュライトと
スティッフェリオの音無厩舎も同じこと。ダンビュライトにペースを引っ張らせて、ハイペースになりすぎた時はスティッフェリオの4角まくりで…なんて作戦もありそうで。
それ以外にもフィエールマンで疑いたいのは、やっぱり
ディープインパクトの血なんですよね。ディープ産駒は古馬になればなるほど、中距離からマイルに距離適性がシフトしていくのは歴史が証明しています。4歳まではこなせたけど、5歳になれば…なんて考えるのは都合のいい考え方でしょうかね? 有馬記念の4着を評価する向きもありますが、リスグラシューに1.1秒離されたのは、むしろ「距離がもたなかった」と見ることもできるような(そうやって、昨年もディープ産駒を軽視してひどい目にあったんだけどさ!w)。
印はこちら。
■天皇賞・春《GI》予想■
◎ユーキャンスマイル 〇キセキ ▲ミッキースワロー
△フィエールマン結局、シンプルに「ステイヤー」を考えて、
フィエールマン以外の3000mのG1を勝った馬とG2を勝った馬っていう見立てにしました。ユーキャンスマイルの阪神大賞典はスローペースではあるんですが、母父
ダンスインザダークで潜在能力も見込めるし。気性がネックのキセキと比べれば…という感じ。
ミッキースワローも母父
ジャングルポケットで、ステイヤー能力は十分秘めていそう。菊花賞の直線パッタリは…不良馬場だったからということにしときましょう^^;
ただし。
キタサンブラックの時もそうだし、昨年もそうだった。やっぱりスローペースだった…とかで、もうガッカリしたくないんですよ、ボカぁw 今年はスローペース用の馬券を押さえます! その場合の印はこう。
◎フィエールマン 〇ユーキャンスマイル ▲ミッキースワロー
△エタリオウ △キセキ △スティッフェリオ
△ダンビュライト △トーセンカンビーナまあ、なんて普通w でも、そりゃあこうなっちゃうわなぁ。
そんなわけで、馬券の買い方はこんな感じ。
馬連 ⑤⑦⑧⑭(BOX)
3連単フォメーション ⑭-⑤⑦-②③④⑤⑥⑦⑧
馬連のフィエールマン流しと3連単はあくまで押さえ。⑤⑦⑧の馬連BOXが本線です。
* * * * * * * *
結局、今年の天皇賞は、現地観戦ができない代わりに鯖鯉や髭さんと一緒に「オンライン観戦」に決定。痛風が怖いのでお酒はなしw
「生活様式の変容」とは言うけれど。
不摂生な生活はともかく、こういう友人との親交だけは変容させないようにして、このコロナ禍を乗り越えていきたいもんです…。
なお、当方の予想を参考にしてハズれても、責任は一切取りませーん!