「SCHOOL OF LOCK!」で初O.A.されてから3週間くらい経ちますが、それから耳にこびりついて離れないというか。 いやー、こりゃもうとんでもない域に行ってしまったなと。以下、個人的な感想と解釈です。
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最初に聞いた感じだと、「サイレントマジョリティー」の流れから繋がる、「改革者」「異端者」へと捧げるメッセージソングと受け取れる、この「黒い羊」。内容も、「不協和音」のカップリングである「エキセントリック」に近いものがあって。「君は君らしく生きていく自由があるんだ」と説き、「変わり者でいい」と自由を求める「僕」。
ところが、この1年で、唄っている欅坂46自体の様相が変わってきているわけですよ。
メンバーの相次ぐ脱退、曲に対するファンの反発、そして平手の変調――。
この流れを受けてか、欅坂46の歌詞にも意味深な「メッセージ」が含まれるようになってきて。
「そんな不器用さを守るには僕がその盾になるしかない」と、欅坂メンバーとスタッフ全員の「平手を守る」という決意にも受け取れる「避雷針」。ネットに流れる噂に心を痛め、「もう森へ帰ろうか?」と弱さを見せ、「誰かの感情 気にしてもしょうがない」と強がる一方で、「だけど孤独になりたくない どうすりゃいいんだ」ともがき、自分の持つ「アンビバレント」さに苦悩する。
考えてみればそれ以前、もともとメイン曲だったはずの「エキセントリック」を「不協和音」にチェンジした時点で、秋元康さんは欅坂46に“何か”が起こっていることを伝えたかったのかもしれない。
さあ、そんな流れからの、この「黒い羊」の発表ですよ。
秋元康さんはここで、「平手友梨奈」という存在そのものを否定してきたんです。
黒い羊 そうだ 僕だけがいなくなればいいんだ
そうすれば 止まってた針はまた動き出すんだろう?「サイマジョ」で猛々しく迷える者を導いた、レジスタンスのリーダーの姿はもうそこにはありません。
「自分がいなくなればいいんだろ」という、諦め、自虐、孤独。
放課後の教室は苦手だ
その場にいるだけで分かり合ってるようで
話し合いにならないし
白けてしまった 僕は無口になる
言いたいこと言い合って
解決しようなんて楽天的すぎるよ「放課後の教室」となっていますが、実はこれ、コレオグラファーのTAKAHIROさんがする、「メンバーから様々に意見を出してもらい、ダンスを完成させていく」という情景の比喩なんではないでしょうか。思わず、「今のダンス作りにおいて、平手は孤立しているのではないだろうか?」とまで想像させられてしまうような。
みんなから説得される方が居心地悪くなる
目配せしてる仲間には僕は厄介者でしかない初期の頃に欅坂の曲でよく表現される「僕」は、欅坂46のメンバー全員を指しており、平手はあくまでその先導者でした。ところが、「不協和音」「避雷針」などの曲を経て、欅坂46の楽曲に登場する「僕」は、平手友梨奈自身を表わすようになってきましたよね。「仲間」に対して不信感を爆発させる「僕」の姿は、平手以外には考えられない。
人間関係の答え合わせなんか僕にはできないし
そこにいなければよかったと後悔する軋み、歪む友情の形。
そして、平手はついに、苦しげに自嘲する。
Know Know Know Know
全部 僕のせいだ体調不良や映画撮影など、メンバーとは異なる行動が多くなり、崩れる心のバランス。
グループが危機を迎えたのも、全部自分のせい――。
自らの真実を捨て
白い羊のふりをする者よ
黒い羊を見つけ 指をさして笑うのか?
それなら僕はいつだって
ここで悪目立ちしてようそれでも平手は「平手友梨奈」であることを見失なわない。
これからも孤独に、「異端者」として時代の先頭を突っ走っていく…。
…って。
これ、平手自身が作詞してるんじゃないんですよ!?
秋元康さんが作詞してるんですよ!現在、まだ10代の少女である平手に、ゲループの苦境を「全部、僕のせいだ」って唄わせるとか、マジか? 秋元康、鬼畜か!?
※ギャグですから、念のため(^^;で、今日になって知ったんですが、カップリング。
最後の曲が、ファン人気では平手と双璧である長濱ねるのソロで、タイトルが「否定した未来」ですよ。意味深にもほどがあるでしょ、こりゃ。
アントニオ猪木のプロレスに並ぶ、魂のエンターテイメント。
何がホントで何が嘘かが、まったくわからない。
で、またMVがスゴい。
そんな「欅坂46」というグループに瀕死の重傷を負わすかのような歌なのに、裏側に流れる「再生」(曼珠沙華の花言葉)というテーマを逆手にとって、虐げられる者たちの物語を1シーンに紡ぎ、見ている者にまるで真逆の印象を与えたMVを完成させているわけで。
MVに関しては、また色々な感想もあるんですが…また長くなるんで、それはここではおいておきましょう。
それにしても、この状況で実際のダンスはどう構築されていくんでしょうか。二期生も入り、いったい欅坂46はどのように変容していくのかも気になります。もうアイドルグループというか、純文学ですよ、純文学。
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…えっと。お待たせしました。競馬予想ですwww
欅坂46に例えると(例えるのか)、昨年末の平手友梨奈的な存在なのが
ルヴァンスレーヴでしょう。
となると、同世代の
オメガパフューム、
インティ、
コパノキッキングは、絶対的なエースがいなくなり、紅白やレコ大などの歌番組で暫定センターだった鈴本美愉、小林由依、土生瑞穂といった感じでしょう。彼女たちが東京ドーム…じゃなかった、東京競馬場というメインステージでセンターを務めるには、まだちょっと早いかもしれない。
あ、実はインティは「遅れてきたバス」で長濱ねるなんじゃないかという気もするんだけど、そこはまずおいといて^^;
ならば、以前からアイドルダート界(?)を牽引してきた
ゴールドドリームの方が、安定性はあるんじゃないかなぁ…とか。アイドルに例えるならば、乃木坂46の
齋藤飛鳥的な感じ?(えー)
■フェブラリーステークス《GI》予想■
◎ゴールドドリーム ○インティ ▲サンライズノヴァ
☆モーニン △オメガパフューム △ノンコノユメ 馬券的には固くなっちゃうんでヒモを少し荒れ目に。「アンダーメンバー」の食い込みに期待しましょかw
◎▲と◎☆からの3連複か、3連単マルチとか。
長々書いた割にはしょうもないオチでしたなw
なお、当方の予想を参考にしてハズれても、責任は一切取りませーん!
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