
Mリーグのドラフトが決定しましたな。
無断転載になっちゃうとアレなんで、自分で簡単な表を作っちゃいましたよw
いろいろ思うところもありますが、やっぱり驚いたのはセガサミーフェニックスの魚谷侑未プロ1巡目指名。
皆さんもご存知の通り、アミューズメント施設にあるオンライン麻雀ゲームといえば、コナミの「麻雀格闘倶楽部」とセガサミーの「MJ」が勢力を二分しています。
「麻雀格闘倶楽部」は「プロ麻雀連盟公認」を看板にする一方、「MJ」はプロ連盟以外の団体からセレクトされた選手たちが定期参戦。いわば、セガサミーにとってプロ連盟の選手は「商売敵」です。「Mリーグ」でのチーム参加も、ゲームの営業戦略を含めての判断かと思っていましたが…第1巡目でまさかライバルチーム団体の魚谷プロ指名とは。
今年、日本オープンと女流日本シリーズと「二冠」を達成している魚谷プロ獲りは、セガサミーにとってまさに「ガチンコの選択」と言えますが、さすがにコナミ側はもちろん、「MJ」に参戦してるプロたちも思うところがあるでしょうね…。
とはいえ、見る側からすれば、この遺恨もリーグ戦を楽しむちょっとした「スパイス」になるかもしれません。セガサミーチームとコナミチームのリーグ戦、注目していきたいですな。
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それはそれとして、今回のドラフト。
メンバーを見てみると、
①RTDリーグ出場プロ
②メディアで活躍するプロ
③新旧タイトルホルダーこの辺を要素にして決められた印象を持ちました。
中にはタイトル獲得経験がなかったり、しばらくタイトル戦の最前線から離れてる選手もいますよね。
Mリーグは麻雀の面白さを世間に伝えるのが目的だし、華のある選手を中心に選考することは別に悪いことでもないと思います。だいたい、麻雀界には強さを明確に分ける基準とかないし。
…って、この「強さを明確に分ける基準がない」というのが、今まで「麻雀界が怠っていたこと」ではないかと思っているんです。
これを機会に、もうMリーグは独自で麻雀界の「統一レーティング」を作ってくれませんかねぇ?主要5団体のタイトル戦やリーグ戦、それに最強戦、モンド杯、RTDリーグなどのビッグイベントをG1~G3くらいに分ける。そこでの勝敗や順位を選手ごとにポイント化して、レーティングを半年や一年ごとくらいに決めるんです。
今回のドラフトでモヤモヤしてる人たちの意見には、「タイトル戦の実績がちゃんと加味されていない」というのがあります。選手をドラフトする企業チームにとっても、これからはその資料となるような「強さの指標」が必要になってくるのではないでしょうか。
なにより、麻雀ファンを増やしたいのなら、Mリーグはプロ麻雀界のレーティングをわかりやすくレイアウトしておくべきだと思うんですよ。
そんなに難しいことでもないですよね?
普通のファンでも、ネットで調べれば上位リーガーの主要タイトル戦の勝敗なんてすぐわかるんですから。なんなら、500万くらいもらえるなら、自分が調べて作ってもいいくらい(業突く張りw)。
本当はさらに先の展開として、ゴルフのように「賞金王ランキング」(実際の賞金じゃなくて、大会の順位ごとに仮の賞金ポイントを設置して計算)にして、1年ごとに表彰するのもいいと昔から思っているんですが、まあそれはさておき。
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正直な話、今回、SNSを見てる感じだと、Mリーグで選抜された選手よりも、選抜されなかった選手のツイートで胸を打つものが多かったんですよね。
昔から自分は、麻雀というのは負けた選手の方にこそドラマがたくさん生まれるもんだと思ってまして…Mリーグが盛り上がると同時に、ここから漏れた選手たちの巻き返しも今後注目されることになるでしょう。
そんな選手の活躍をわかりやすく可視化するためにも、「統一レーティング」の設置を検討してもらえれば…と切に思います。
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