ジャパンカップ。
ふと、このレースの予想を得意としていた清水成駿がご存命だったなら、今回のジャパンカップはどんなコラムを書いていたかを思い巡らせる。
恐らくは。
イギリスのEU脱退、トランプのアメリカ大統領就任の話など、昨今の保護主義化が進む世界情勢を枕にしていただろう。
そして、秋競馬前半戦のG1戦線でも相変わらずの強さを見せる社台グループの台頭を揶揄しながら、日本馬メンバーで埋まるジャパンカップを「アメリカの抜けたTPPみたいなものだ」と鮮やかに斬って捨て、形骸化する「世界決戦」を嘆いてみせたに違いない。
では、清水は本命馬を何にしていただろう。
昨年のジャパンカップ時には、日本馬メンバーは「弱体化している」として、「外国馬のワンツースリーまである」とまで断言してみせた。
今年なら、イギリスのEC脱退と今年の7月に大規模なテロに見舞われて揺れるフランスから、わざわざ北米まで遠征してカナダG1を奪取した異端の馬・イラプトに◎を進呈していたかもしれない。
もしくは「非社台系三銃士」として、キタサンブラック、ゴールドアクター、ディーマジェスティの三頭を挙げ、個人馬主の馬たちへエールを送っていただろうか…。
………。
………。
まあ、そんなわけでねw
慣れないシリアス文体はやめて、いつものスチャラカなノリに戻ろうと思いますが。
あちきの今回のジャパンカップの本命は、ディーマジェスティでやんす。ダービーの惜敗と3歳馬の不利を説く方も多いでしょうが。
ダービー前に熱発していて本調子じゃなく、不利もあったことを考えればあの3着はむしろ上出来。
共同通信杯の圧勝を考えれば、やや渋い馬場もむしろ得意そうだし、ダービーと菊花賞の雪辱を秘す蛯名の気概を信じたい、と。
それこそ清水なら、国内のお祭りグランプリ「有馬記念」ではなく、(形だけとはいえ)「世界」を冠するジャパンカップを目指した「チーム二ノ宮」を、来年の凱旋門賞制覇を目指した計画的出走であることを指摘しつつ、喝采の◎を送っていたのではないのでしょうか。
ちなみに。
個人的にはゴールドアクターはちょっと危険と思っちょります。
昨年、重馬場のアルゼンチン共和国杯勝ったといっても、2着はメイショウカドマツですからねぇw
ここまで人気なら、ちょっと嫌いたくなる。
キタサンブラックはMペースまでなら大本命かもしれませんが。
ただ、今回はリアルスティールを駆るムーアがむしろキタサンブラックを徹底マークするという予想があります。
外からリアルスティールが取り付くなら、ペースは早めになる可能性も。そうなるとダービーの二の舞に陥ることだってあり得るわけで。
重馬場で逃げ馬でジャパンカップというとタップダンスシチーを思い出したりもするんですが、人気でもあるし、ここは対抗くらいにしておこうかと。
◎ディーマジェスティ
◯キタサンブラック
▲リアルスティール
△ルージュバック
△ゴールドアクター
△イラプト
△サウンズオブアース
あ、シュヴァルグランは、ひと月で輸送2回が気になるんで叩っ斬りました。
逆神予想なら、ゴールドアクターとシュヴァルグランからがオススメですw
それでは、府中に到着しました。
鉛色の空に若駒の凱歌が響き渡らんことを祈りつつ。


みなさま、良いジャパンカップを!
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