もう2週間前になりますが、ジャン斉藤さんのツイキャスをお聞きになられた方、本当にありがとうございました!
ツイキャスの模様は、
kamipro.comさんによるポッドキャストの、
NO.7「K-1web配信を考える」にて無料配信されております。
ぜひぜひご視聴ください。
この日の対談で興味深かったのが、「DREAM」プロデューサー笹原さんの、総合格闘技の地上波中継獲得に至るまでのお話でした。
今では大晦日に当たり前のように放送されてる総合格闘技中継ですが、実は10年ちょっと前まで、地上波での試合中継はありませんでした(高田vsヒクソンも当時は放送なし!)。
そこで「PRIDE」はセカンドオプションとして、当時まだ定着していなかったペイ・バー・ビュー(PPV)に活路を見出します。
その結果、「PRIDE」はPPVやCS放送がお茶の間へと普及する原動力となり、一定の収益をあげることに成功したわけで。
しかし、それでも「PRIDE」は地上波進出をあきらめず、ついに「PRIDEグランプリ2000」からフジテレビが大会主催者として加わります。その辺のお話を、ライターの橋本宗洋さんがお聞きすると…
笹原「地上波にこだわれたってのは、『こんなの地上波で流せるわけないでしょ!?』(ってみんな思ってたから)。当たり前の話なんですけど」
橋本「人をぶん殴っちゃうという(のを見せるなんて)…」
笹原「『あんたら頭おかしいんじゃないの!?』っていうところからのスタートですから。『いやいや、違うんです。こういう競技なんです』言ったところで、『ありえない』って話のところから。時間が経って、ソフトが認知されていくと、状況が変わってくるということですよね。たまたまいい方に転がったんだと思いますけど」
斉藤「最初からそっち(地上波)ありきではないと」
笹原「違いますね。ほんとたまたまですね。たまたまPPVというお金を払って観る(媒体)をうまくドッキングができて、ある程度花が開いたという」
つまり、
総合格闘技という暴力的でインモラルな「果し合い」を、あえてスポーツ競技としてパッケージして、地上波で放送すること自体が、スタッフの大いなる挑戦だった…というわけです。
翻って、麻雀に関して。
麻雀のメディア論をお話すると、必ずこういった意見が飛び出します。
「麻雀を地上波で放送するのならば、今のバクチありきの麻雀をどうにかしないと」
この辺、自分はどうなのかなぁ…と考えちゃうんですよね。
麻雀は、もともとバクチから派生した競技であることは厳然たる事実であって、腕がなくても運があれば勝てるように、不条理なルールに溢れています。
今、バクチとまったく切り離した麻雀を志向することは、現在の麻雀人口の7~8割をオミットすることを意味するわけです。
確かに最近、ネットでの麻雀人口が増えてきたとはいえ、それは自ら社会への間口を狭める結果になると思うんですよね。
もちろん、地上波放送で堂々とバクチしろと言ってるわけじゃありませんよwww
いきなり地上波のために麻雀界全体を更地にするような発想よりも、上記の笹原プロデューサーのように、
将棋とも囲碁とも違うインモラルな「麻雀」そのものを地上波番組に符合するようにパッケージする気概とアイデアが重要だよなぁ…と思った次第でして。
「PRIDE」におけるPPV放送のように、モンドTVやニコ生の隆盛が、麻雀の地上波放送チャレンジに向けてのいい流れであることは間違いないわけですから、あとはこの笹原Pのような新進気鋭の名プロデューサーが登場してくれることを期待したいと思います。
まあ、自分でやってみたい気もするんだけど、現状はとてつもなくムリなんでw
自分でプロデュースするのはムリでも、近いうちにこの件では真面目にUST放送をやりたいと思っています。
あ、お酒はなしでねw
Twitterで世迷い言みたいなつぶやきばかりしていたので、たまには真面目なお話もしないとね。
さて、競馬にでも行って来るかな。(クズ)
スポンサーサイト