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かっぱがれ編集・秋のへっぽこギャンブル日記

基本はギャンブル日記だけど、まあ趣くままにてきとーに。

東日本大地震、その時のかっぱがれ

まず最初に…東北関東大震災と長野地震で被害に遭われた皆様、心よりお見舞い申し上げます。

あのとき、自分は当然のことながら会社で仕事をしておりました。


スキャナを使って、雑誌の表紙をコピーしようとしていたとき、ユラユラユラ…。

「…地震か?」

いつものように、ちょっとしたら止まるかな…と思うが、なかなか収まらない。
ちょっと不安になって、ベランダに出てみる。

ところがやっぱりユラユラユラ…。

それどころじゃない!どんどん揺れが強くなってきた!
積んであった本もバサバサ倒れてくる!

「こりゃだめだ!逃げましょう!」

上司が言うや否や、ダダダッと階段を駆け下りて、目の前にある有料駐車場の前へ避難。
多くの会社の人間が集まってる。近くで働いてるイガリンもいるw
青年コミック誌の編集S銅さんは、手にビニール袋を提げて、ソフトクリームをペロペロ食べてる…どれだけ余裕なんすかw
とりあえず逃げた安堵からと、大勢の人間がいるという安心感で、みんなテンションは高め。

ワンセグをつけてみると、まるで洗濯機の中に大量のミニカーをぶちこんだような、恐ろしい津波の映像が…。
家がどんどん押し流されている。これにはさすがに言葉を失う。

ワンセグを凝視する自分を見て、周りの人間もワンセグをつけ始める。
「ワンセグなんか携帯でわざわざ見るかよ~」なんて言われてたけど、思わぬ再評価^^;

近くにある九段会館では天井が落ちたとかで、大量の負傷者が出たらしい。
報道ヘリもバラバラバラと大音量で現れて、あきらかに非日常な風景が繰り広げられている。

やっと落ち着いて、フロアに戻ると、本や荷物が散乱。うわっ、テレビも落ちてるよ。
本がバサバサ落ちてるところに、電気ストーブがつけっぱなし…危ない危ない!
慌てて逃げるにしたって火は消さないと!(マジで反省)

あちゃー、サーバールームのサーバーが、床には落ちてはないけど、サーバーを入れてる鋼鉄製の頑丈な棚が土台からズレちゃってる!

後片付けしてる間も余震があるだろうと思って気が気じゃない。
実際、大きな奴がまた2回来て、慌ててそのたびに階段を駆け下りる。
会社として人的被害はなかったみたいだけど、トイレの下水管が壊れたり、壁が崩れたり、床に裂け目ができたり(!)と大変らしい。

打ち合わせ予定だった元社員のOさんが来たので、手伝いをお願いして、上司と3人でサーバーを元に戻しw、通常業務に戻ろうと思うけど、当然仕事になんかなるわけがない。
そのうち、会社業務も中止、帰宅してもよいという命令が。

といっても、電車は動いちゃいない。そりゃそうだ。
なるほど、これが今までさんざんニュースで報道してたけど、どこかしら人ごととして聞いていた「帰宅難民」っていうやつだ。

枝野官房長官が「帰宅するな」というけれど、そりゃ無理だ。うちの会社の建物の強度を考えるに、そのまま会社にいることが安全かどうかは甚だ疑わしいw
それに家もどうなってるか心配だし。タンスやらテレビやら、自慢のDVD・BDの縦に積んだプレイヤーがぐちゃぐちゃになってるかもしれない。
両親ともタイミングよく田舎の九州に帰ってるのだが、親父の居酒屋もどうなってるか不安だ。

車は動いてるだろうが、こんな状態でバスやらタクシーが拾えるはずもない。
ということで、歩いて会社のある飯田橋から、自宅の西浦和まで帰ることを決意する。その距離、実に22km。

普段、UST放送のために充電バッテリーも持ち歩いてたから、iPhoneももちそう。
radicoアプリで情報を聞きながら、いざ出発。
外に出ると、徒歩帰宅を決意したと思われる人であふれてる。
中にはヘルメットをかぶった人も。

途中、コンビニに寄ってみる。まだ早かったせいか、物は意外と残ってる。
パン、カップラーメン、ドーナツ、冷やしうどん、ウーロン茶となんだかわからないものをチョイス。噂どおり、みんな整然と、時には同僚と一緒に笑顔で並んで購入している。これが日本だよなぁw

人が大勢いるほうがよかろうと、白山通りを目安に進む。
とげぬき地蔵の前で大福を買うと、おばちゃんが「大変だったね」と桜餅をひとつおまけしてくれた。
途中、あんまりにも寒かったので、片付ける際にも必要かな…と、手袋代わりに軍手を購入。

ファミレスの「グラッチェガーデンズ」では、無料でコーヒーを配ってる。暖かいよ。

素晴らしいよね。

2時間ほど歩いてさすがに疲れたので、ダイエットしてから一人ではロクに入らなくなったマクドナルドへ。
中は、普段から使う地元のお客さんと、自分と同じ帰宅難民が半々くらいか?
多くの人が使用してるせいか、トイレが少し汚れてた。
 
30分くらいして再出発、親父の居酒屋に着くと、タイミングよく親父と電話がつながった。
中に入ると…なんと、ほとんど無傷!2階のテレビとビデオがじゅうたんの上に転がってただけ。
あんまりにもきれいなんで、聞いてみると、実はパートさんが様子を見に来てくれて、少し片付けてくれていたそうで。
でも、お皿も割れてないし、壊れたものはほとんどなし。なんてラッキーなんだろう。

あらためて自宅に向かおうとすると、radicoで都営三田線が復活してることを知る。
最寄の駅の本蓮沼から西高島平まで小ワープ!普段は当たり前と思っていた電車のありがたみよ…。

西高島平に到着して、そこからなら徒歩で1時間半(それでも普段なら辛い距離だけど)、新大宮バイパス沿いをテクテク歩いて、ようやく自宅の団地に到着する。
このあたりにまでなると、自分のように徒歩で帰宅した人もまばら。
「は?地震なんてありましたか?」と言われてるようで、いつもの団地と様子は一緒。
周りを見ても、とくに変わったところがない。明かりも多くついている。

ドキドキしながら自宅の鍵をまわし、ドアを開けると…あれ?全然大丈夫だ!
部屋に入っても、状差やDVDケースがちょっと落ちてただけで、ほとんど無傷。テレビも倒れてない。

両親の旅行に行ったタイミングといい、家や親父の店の被害がなかったり…なんて自分はラッキーなのか!
ずっと持っていたコンビニ袋とiPhoneをテーブルに置き、いつもの負けバクチとは違った、わが身の幸運をかみ締めたのであります。



しかし、土日はだらしないことに、テレビやTwitterを見ていて、襲い掛かる津波の映像や福島原発の事故の情報、そして「3日以内のM7.0の余震」という恐怖に気持ち悪くなり、横になって唸ってました(眠りたいんだけど、緊急地震情報のベルで眠れない)。
これは「急性ストレス障害」という奴みたいですね。
自分ではそんなつもりはないのですが、今このブログを書くのも、その解消になってるのかもしれません。


今はただ亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々の一刻も早いライフラインの復旧を祈るばかりです。

早く笑顔で競馬ができることを。。。



P.S
実は地震の前日、T橋の誕生会といいつつ、バビィや多くの女性プロらと一緒に鯖しゃぶを食べてました。
なんかすごい幸せそうな写真なんで、せっかくだし載せておきます。
笑顔って力をくれるよね。

T橋本人はいないけどねw 島根料理の鯖しゃぶ。美味でした♪



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プロフィール

編集・秋

Author:編集・秋
年齢:昭和44年生まれの53歳。
   ゴミのような人生。
   五味龍太郎のような人生
   ではない。
職業:「近代麻雀」等、元(涙)編集
趣味:ギャンブル(競馬・麻雀等)
   プロレス・F1観戦、お城の
   旅行、坂道グループ鑑賞
   ほかいろいろ
貯金:マイナス100万
   (助けて…)
ギャンブルの負け金:約1800万(減らんなぁ…)
座右の銘:ワルツにはワルツを、ジルバにはジルバを
(byニック・ボックウインクル)

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