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かっぱがれ編集・秋のへっぽこギャンブル日記

基本はギャンブル日記だけど、まあ趣くままにてきとーに。

銭ゲバ(~最終回)

●絶望の結末から透ける、「銭ゲバ」な現実

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(2009/05/22)
松山ケンイチミムラ

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最近、ダイエットに忙しく…ウソ、ギャンブルに忙しくwあまりテレビも視聴できなかったんですが。

今さらなんですが、ようやく「銭ゲバ」を最終話まで鑑賞しました。


まあ、なんというか…視聴率低迷やあまりの内容の暗さにスポンサーも離れたため、打ち切られたのではないか?という噂もあるようで。


いつものごとく、原作を見ていないのでなんとも言えませんが、実は原作の方がもっと酷い結末だったそうで。

一般には「暗い内容だ」と忌避され、原作ファンには「原作よりもライトだ」という中傷を受けるという、なんとも切ない話ですな。


確かに、原作からかなりの改変が施されていたのは事実。

特に、ドラマの後味を考えてか、蒲郡を「実は根はすごくいい人間なんです」的な結末にしてしまったのは、いかにも「…。」な感じなんですが。
(伊豆屋夫婦にお金を送金する後日談や、警官の荻野が蒲郡の金で手術した奥さんと楽しく談笑…とかいらんだろって。むしろ蒲郡が自殺する論拠を失うだろうが)



ただそれを補って余りあるのが、松山ケンイチやミソラ…みひろ…思い出した、ミムラ。(おい)それに椎名桔平、柄本時生といった、本当にトンデモナイ演技力をみせつけた俳優陣。

特にマツケンは凄い。
ミムラと反目するシーンや自殺シーンで見せた、ヨダレ、鼻水たらしまくりの、ジャリタレ上がりの役者では辿り着けない境地の発狂演技は圧巻でした。もしかしたら失禁くらいしてたんじゃないかとw



それに、大幅な改変のために矛盾や荒が目立った脚本の喰い足りなさを、シリアス満タンな演出でカバーしていった製作サイドの姿勢も賞賛に値します。

1シチュエーションで演者のアップを強調した長いカット割が多かったのも、俳優の演技力を信じきっていたからこそできたものでしょう。

最終回は、なんと死ぬ寸前の蒲郡が「もしも幸せな人生だったら」と夢想するシーンだけで全編が構成されるという、昨今のドラマの中ではなかなか見られない、ぶっとんだ演出。

うる星やつら2・ビューティフルドリーマーに代表される押井守作品やTV版エヴァンゲリオンの最終回を想起させずにはいられないという…はいはい、どうせ俺はアラフォーなオタクですよ、キショー!

しかも、自殺までの時間をさかのぼらせて、ジョージ秋山先生が訴えた「メッセージ」をほぼそのまま蒲郡に語らせるという粋なエンディングは、残念なストーリーの修正はあったものの、原作が訴えようとした、諦観と絶望の入り混じった社会へのアイロニーは十分伝えられたんではないでしょうか。


いやホント、舐めてましたがいろんな意味で「問題作」です。DVD、必見です。



しかし、このドラマをテレビ局・一般社会の両者が「受け入れない」という現実…。

視聴者は己の「快感」に訴えるドラマしか興味がなく、テレビ局も視聴率重視でスポンサーと視聴者に媚を売り、イケメンだけをそろえた天ぷら作品の製作に明け暮れる毎日。

…実に、世の中は「銭ゲバ」社会なんだねぇ。





銭ゲバ

●ねーちゃん、アチキに銭ちょーだい

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しかし、平成21年にもなって花登筐原作の作品がドラマ化かぁ…「どてらい奴」とかなんとなく記憶にあるけど。ほら、「花王名人劇場」の前番組。
しかも水島伸司が作画で、この後に「ドカベン」が大ヒットしたんだよなぁ…。

…って、そりゃ「銭っ子」じゃー!⊂(`Д´)


数多の漫画原作ドラマのキャラを忠実に再現してきた松山ケンイチも、さすがに今回は完コピはムリだったようで。

で、考えてみました。
じゃあルックスで主人公をやらせるとしたら誰がいいのか?

若い頃のグレート義太夫?

…やっぱりマツケンでいいですwwwww



本題ヅラ。

いやね、面白いとは思うヅラよ。
マツケンもいい感じヅラし、椎名桔平の狂いっぷりとかたまんないヅラし。

でも、あの昭和の香りぷんぷんな貧乏家庭や財閥家の表現とか、次々と殺人に手を染める蒲郡の救われなさとか、どこか浮世離れしていて、なかなか作品世界に入り込めないヅラ。

どうせ時代設定を今にするんなら、徹底的に現代的にしてもらいたかったなぁ…ヅラ。

なんか、決めセリフのところになると急に「ヅラ」が出てくる蒲郡の中途半端が、そのまんまこのドラマを表してると思うんですが、いかがオグラ…ヅラか?


あと個人的には、ピカレスクもの自体嫌いじゃないんだが、どうもこの土曜9時の時間帯は「家なき子」のイメージがあって、偽善というか、薄っぺらさを感じてしまったり。
もしかして、俺自身の人間が薄っぺらいからなんでしょうか?w(マイボス・マイヒーローは良かったが)



…今度はマツケンで「浮浪雲」を希望。

アチョプ!マウマウ!



誰も守れない 1/24

●あぶない刑事in池袋ウエストゲートパーク

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テレビで放送されてもう3週間になろうというのに、今頃HDDに貯まってた奴を見たりw

ご存知の通り、このドラマは映画「誰も守ってくれない」のスピンオフ作品。

…っていうか、最近流行の、映画の番宣も兼ねた上、映画と同じスタッフやキャストで同時に撮影することでドラマ制作費を浮かそうという、制作側の事情で生まれた(このドラマと映画は別の時期に撮影されたそうです。事実誤認陳謝)、蛇足極まりない番外編w

とはいえ、この「誰も守れない」はきちんとした“被害者の保護”というテーマ(映画は“加害者の保護”がテーマ)を設定していて、一応「見れる」作品を目指していたワケで。

ところが、そのテーマもどこか表層がなぞられているだけ。

被害者側である木村佳乃が受ける「マスコミ被害」というのもどこか中途半端だし。
だいたい裏も取らずにネットの噂だけ取り上げて、バッシングする新聞や放送局なんてねーだろjk

しかも、とってつけたような復讐裏サイトとか、あっさり警察にゲロする煮え切らない成宮寛貴の半キチストーカー役とか。
その脱力するオチとあいまって、全体的になんともスッキリしないし、そのくせ映画同様、感動的な子供の歌のBGMで「そりゃ泣けこの野郎」的な過剰演出バリバリで、すっかり胃もたれでヤンス。


唯一の見せ場は、佐藤浩市と松田龍平の名コンビ刑事ぶり。

佐藤浩市はいつにもまして“目を見開いて「あ~ん?」顔”が冴え渡っているし、生っちょろい美少年イメージから完全に脱して、今風なワイルドさを身につけた松田龍平のキラキラ演技は、このウンコストーリーを補って余りあります。

シャブ漬けになって中毒症状を起こし、佐藤に毒ずく松田は、まるで親父の優作兄ィそっくり。
(ってか、シャブ漬けにされたパートナーを心配する話って、「あぶない刑事」でも見たしなぁ。だいたい復讐裏サイトの方法が「シャブ漬けにする」って、意味わかんねーw)


…とか思ってたら、やっぱりこのドラマ、急に制作が決まったんだそうで。

実は、このドラマは映画「誰も守ってくれない」の撮影中に制作が決まったという。「はじめは映画オンリーでいく予定だったけど、撮り始めて1カ月、この2人の刑事がいい感じだったので、PR素材としても2時間ドラマができないかと、君塚さんと話して、映画の4カ月前の設定で書いてもらった」と制作責任者の亀山千広が明かす。
<毎日新聞より>

ここまで潔いと、なんというかwwwww


とってつけたような社会派ドラマとかそんなワク取っ払って、単にヤクザ相手に大立ち回りする2人の刑事ドラマを見たくなったのは、おそらく俺だけじゃなく、制作サイドも一緒のはず。
一度仕切りなおしてから、改めてコンセプトを練り上げて欲しいドラマであります。


…で、映画版は長瀬智也が扮する刑事が、福田麻由子を守るお話だっけ?(何か違う)


天地人

●もーれつア太郎

…なんか、昔から似てるような気がしているんですが。
全体というか、一部分が。

小栗旬  大村益次郎
▲小栗旬           ▲大村益次郎

…え~と。
俺、ファンから殺されるかもwwwww



ラブシャッフル

●嘘だと言ってよ、伸司ぃ

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(2003/06/04)
野島伸司
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私、なんだかんだいって、野島伸司って脚本家はえらい人だと思っていました。

「愛という名のもとに」のチョロの自殺は衝撃だったし、「高校教師」のあざとさにはハマってしまったし(映画版や上戸彩版には相当がっかりしたけどね。しかし上戸彩版は、蒼井優のヌードコラ写真や上戸彩の濡れ場シーンなど、お宝映像が満載だったりw)。

マイナーなところだと、尾崎豊の「OH MY LITTLE GIRL」が印象的だった「この世の果て」とか。

「世紀末の詩」を見たときにゃ、「ああ、この人はヒット作を作れって言われれば作るけど、ポリシーも持った作り手なんだなぁ」と思ったり。 失敗だったけどw


ちなみに、野島ドラマでいちばん好きな作品は、実は「ストロベリー・オンザ・ショートケーキ」の第1話だったりする。

主人公の内気で車に飛び込み自殺を図るタッキーに対し、彼のコンプレックスの象徴であるメガネを深田恭子が車に放り投げてひと言。

「死んだよ、君の偽者♪」

ピキピキピーン!(心がエレクトした音)

最終回で作品世界自体が木っ端微塵になったけどw、「世紀末の詩」もこの作品も、第1話自体のデキは秀逸だったんだよなぁ。


ともかく、「101回目のプロポーズ」「ひとつ屋根の下」「家なき子」あたりには、まったくアンテナが立たなかった私ですが、野島ドラマに対して一定の信頼感はあったんですな。
ズッコケるにしても、「ああ、やりたいことやってコケてんだなぁ」と。


で、この「ラブシャッフル」。

若手としては玉木宏、香里奈、松田翔太、吉高由里子、貫地谷しほり、谷原章介と実力派をこんもり揃え、BGMにゃ野島演出バリバリのリバイバル狙い、アース・ウィンド・アンド・ファイアーの「ファンタジー」ですか。♪セプテンバ~!(違う)

アメリカのオサレドラマがダダすべりしたようなセリフの間合い。
知らない男女が停電でエレベーターに閉じ込められ、紙コップで用を足そうして「面白い!」 !?Σ(゜д゜lll))
本気で流行語を狙いに出つつも、早くも破綻している玉木の口癖「嘘だといってよ、ジョー」…誰?矢吹?それともジプシー?(お


とにかく野島の狙いうんぬんはおいといて、ドラマを包むこの薄ら寒くてスベった感じってなんなのよ!?

これだけの素材を集めて、これだけアレなドラマを作るとは…。
まるで今の日本代表の実力を1割も引き出せない、サッカーの岡田監督のよう。


視聴していたHDD、40分過ぎあたりで、耐えきれずに消去…。
最初みたら最後まで見ずにはいられないA型の、この私がです。
久々です、ホント。
おかげでカンジダとタマキン…失礼、貫地谷と玉木のキスシーン見逃してまったwwwww

08年1月にして、早くもでました本年度最低傑作。
ここまで時代錯誤で上滑りしたドラマはむしろなかなか見られないと思うので、伝説マニアには必見です、と言っておきましょう。


うーん、ちょっとだけ期待してたんだけどなぁ。。。


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プロフィール

編集・秋

Author:編集・秋
年齢:昭和44年生まれの53歳。
   ゴミのような人生。
   五味龍太郎のような人生
   ではない。
職業:「近代麻雀」等、元(涙)編集
趣味:ギャンブル(競馬・麻雀等)
   プロレス・F1観戦、お城の
   旅行、坂道グループ鑑賞
   ほかいろいろ
貯金:マイナス100万
   (助けて…)
ギャンブルの負け金:約1800万(減らんなぁ…)
座右の銘:ワルツにはワルツを、ジルバにはジルバを
(byニック・ボックウインクル)

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